育休3年と選択肢と子どもの最善 | 笑ろてるパパがええやん!〜おもろいイクメンふやします〜

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主夫の和田です

安倍首相は、子供が1歳半になるまで認められている育児休業を3歳まで延ばす方針を発表しました。

首相のスピーチ全文です。
長いですので3歳育休に関連のある
6.女性が輝く日本
部分だけでもどうぞ。

平成25年4月19日
安倍総理「成長戦略スピーチ」

ネット上ではかなり反対意見が多いようです。
主な反対意見はこんな感じでしょうか。

1、3年もブランク空けたら、職場に帰る場所がなくなる
2、保育所増設、短時間勤務の方を先にすべき
3、保育所に預けないで3年も子どもを家で育てるのはキツイ

1、2はおいといて3についてここでは書きます。

読む限りは、そんなに変ではありません。
育休を3年取らなくてはいけなるのでは?という誤解が多いようですが、
そうではなくて、子どもが3歳になるまで育休がとれる方針です。

似てるようですがずいぶん違います。
3年じゃなくて3歳まで。親からみた年数ではなくて、子どもの年齢が基準です。

3歳まで育児休業がとれるという、選択肢が広がる事はいい事だと思います。
ただ気になるのは、この育児休業方針が女性対象になってしまうのではないかということ。

育児休業制度は現状でも整備されています。
男性でも女性でも1歳半まで育児休業をとれる制度はあります。

でも取得率は女性が80パーセントに対し、男性2パーセント。
そして、特に男性において、育児休業をとるハードルは高いです。
そのハードルは何かというと職場・社会の空気です。

育児の責任が親、それも主に母親に90パーセントかかっている社会の空気。
現状の空気のまま、この方針を押し進めて行くと、
より女性・母親が育児によって追いつめられて行く予感がします。

育休3歳までの方針は悪くないです。
個人的に極論をいえば、ママが1年半、パパが1年半とればいいと思います。
乱暴かもしれませんけど、3歳まで半年ごとに交代してもいい。

この方針を生かすには、育児の「責任」を分かち合う社会、それを構成する空気が必要だと感じました。

本当にそれぞれの家族・個人の想いや選択に対して、寛容な社会にしたい。
それが0歳から保育園でも、育休3年でも、専業主婦主夫でもいい。
全部受け入れられる?

そのためにも、男性の育児を発信していきます。

ーーー

このスピーチで、僕がひっかかった表現は、

(3年間抱っこし放題での職場復帰支援)

「3年間抱っこし放題」が、全ての親にとってほんまに幸せなのか?
これをつらく感じる人もいます。
とくに育児の責任を一身に背負ってる母親は…

僕は専業主夫を5ヶ月間しました。
赤ちゃん好きも自認してます。
それでも、3年間抱っこし放題という表現には、ぞっとします。
首相、赤ちゃん3年抱っこしてみる?

ただし、子どもにとって「3年間抱っこされほうだい」は、幸せだと思います。
でも抱っこしてくれるひと、必ずしも親じゃなくていいじゃん。
いろんな人に抱っこされたらいいよ。

この方針に対する意見が、経済や親の事情・立場を理由にしたものしかなくて、
子どもの事情・立場のものが少ないなぁ…というのが実はいちばんひかっかったところ。

子どもにとって何が最善かなんて正直わかりませんけれども、ちょと考えてみていいかも。