山梨県 自然環境と福祉・介護研修会 | FJCネットワーク東京 公式ブログ

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FJCとしての活躍を志す者たちが、利害関係のない、自由な立場で相手の考えを聞いたり、自分の考えを話したりする『議論の出来る場所』として機能させ、お互いに尊重し合い、交流を深めるサークルです。

開催日時:平成26年10月4日(土)、5日(日)

バリアフリーやユニバーサルデザインというと、イメージとして住宅や公共施設を広くて段差をなくすといった、ハード面を改善して介護予防に繋げる技術を連想します。

しかし『山梨県 自然環境と福祉・介護研修会』の趣旨は、『もちろんバリアフリーやユニバーサルデザインは大事だけれども、人はずっと住宅や施設の中にいるわけではなく、時には外に出て散歩したり、運動したりして気分転換することもある。自然環境が人間にもたらす自然治癒力を再発見し、実際に自然と触れ合うことで、本当の意味でQOL(生活の質)の向上に繋がるのではないか?』というものです。

今回、山梨県北杜市在住のメンバー、大山さんにツアーコンダクターをして頂き、横浜からは渡邉と王子さんの二人が参加しました。


山梨県北杜市といえば、有名なリゾート地、清里高原があります。その清里に、公益社団法人キープ協会が運営する大規模な農場と牧場、整備された森林があります。

公益社団法人キープ協会は、山梨県清里高原にあるキリスト教系の総合宿泊施設です。自然体験型の学びプログラムなどを多く行っていて、八ヶ岳自然ふれあいセンターややまねミュージアムなどが併設されています。ポール・ラッシュ(1897~1979)によって創設されました。

我々は、このキープ協会の『自然体験プログラム』へ参加しました。

≪以下、キープ協会のホームページ 『体験プログラム 森療時間』より引用≫
森の中で心が安らいだり、癒されたことはありませんか?森が持つ癒しの力。 「森療時間」では、“健康”をキーワードに、森林療法プログラムを通じて、自然豊かな清里に滞在しながら、生活を整え、森と親しみ、自分を見つめる時間を提供します。











●森療時間・6つの特徴
 1.清里は標高1,400m。高原の環境は心身に良い効果があります。
 2.インタープリター(自然案内人)と医師(心療内科医)とのコラボレーション。
 3.複数の自然体験プログラムから、自由にお選びいただけます。
 4.自律神経の測定から、心身の状態、森林と健康との関係を知ることができます。
 5.専門医に森林療法や健康増進について相談ができます。
 6.地元の食材を使ったヘルシーな食事をお楽しみください。
●こんな方におすすめです
 ・自然の中でゆっくり過ごしたい方
 ・週末を利用してリフレッシュ・リラックスしたい方
 ・ウォーキングやハイキングを楽しまれている方、これから楽しみたい方
 ・森林療法に興味関心のある方
 ・自然と身体との関係について知りたい方
≪引用終わり≫

台風接近の折、大雨の中の自然体験プログラムでしたが、都会の喧噪をしばし忘れリラックスした気分でした。今回は、自律神経の測定などの医療的な測定は行いませんでしたが、次回は是非やってみたいですね。


宿泊は、完全バリアフリー対応のペンション、『雅樹雅』へ宿泊しました。このホテルは車いす利用のお客様でも利用できる様、フロントが広く、かつスロープも完備されています。宿泊室も車いすで洗面や入浴、就寝ができるようなスペースが確保されています。




1980年代後半のバブル絶頂期、清里駅周辺はタレントショップが雨後のタケノコの様に進出し、夏場は『信州の原宿』と云われるほどの賑わいでした。しかしバブル崩壊後、次々にタレントショップが撤退し、現在はタレントショップだった店舗の大半が空き家という、ゴーストタウンのような街になっています。

バブル絶頂期より前から、清里をよく知る大山さんは、『アレ(バブル)は何かの間違いだったんだ・・・』と呟かれました。

本来、清里の魅力はタレントショップではなく、雄大な自然環境です。清里は首都圏から近いメリットを生かし、『心身リフレッシュの場』として再生してほしいものです。