平成26年度 第一回勉強会のブログは、代表の渡邉より報告します。
第一回勉強会は、神奈川県横須賀市で今年8月に着工する、小規模多機能型居宅介護支援事業所の新築工事(設計:株式会社ワタナベ福祉設計)に平行する形で、現在はまだ更地の建設地で『敷地調査』の実地研修を行いました。
敷地調査とは、建物を建てる前に、その敷地の形状、高低差、道路との接道などを調べ、どのような建築物を建てるのかを考える、設計業務の取っ掛かりで、非常に重要な調査です。
小規模多機能型居宅介護支援事業所とは、自宅での暮らしを続けられるよう、一人ひとりの希望や介護が必要な程度や状況に応じて、サービス拠点への「通い」を中心に、自宅への「訪問」、拠点での「泊まり」を組み合わせて利用できます。電話による見守りなども行い、なじみの職員によるサービスを受けられるため、認知症の人に向くとされ、2006年度から介護保険サービスに導入された。厚生労働省の調査で2012年度末現在、全国で3979事業所あります。
建築基準法では、特殊建築物のカテゴリーに入ります。特殊建築物は一般の住宅と異なり、避難経路や消防設備(スプリンクラーや火災報知器)などの規制が出てきます。これは、特殊建築物は不特定多数の人々が利用する建物のため、火災や地震の際に、住宅よりも多くの負傷者や犠牲者が出る可能性が高いことが理由です。また福祉施設であるので階段やスロープ、出入口等に高いバリアフリー性を具備しなくてはなりません。
さて、第一回勉強会では、5名のメンバーが参加し、月出さん司会の元、敷地調査研修を行いました。
まずチェックしたのは、境界杭(隣地との境を示す杭)の位置と敷地の長さを計測しました。
次に、敷地の地面が道路の高さとどのくらい差があるのかを測りました。
その上で、玄関がどの辺りになるのかを検討しました。高齢者が使用する施設ですので、どのように屋外から玄関へ辿り着くかがまず重要になります。
今回の実地研修を踏まえ、7月19日(土)の第2回勉強会では、品川区立五反田文化センターで新築プランの検討会を行う予定です。
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