昨日と一昨日、職場体験で中学校の生徒が数名が
ゲオフィットネスにきていたのを見た方も多いと思い
ます。
坊主頭に体育着姿という、なんとも初々しい男子生
徒6人。
職場体験を通して自分の生き方について考えよう、
とういことをテーマに総合的な学習に取り組んでい
るということでした。
学校で勉強しているだけでなく、そのような形で社
会に触れる機会というのは出来るだけ沢山あった
方が良いと思うので、取り組み自体は大変素晴ら
しいものだと思います。
今年は3校目だったのですが、今回は僕が生徒さ
ん達と直接触れ合う時間があったので色々と話を
させてもらいました。
僕が生徒さん達に感じてもらいたいと思ったことは
『仕事とは何か?』ということだった。
それを考えるにあたって僕が毎回思うのは、まだ
社会に出て働いたこともない中学生が、『仕事の
大変さや厳しさ 』を知る必要があるのか?という
ことだ。
というのも、事前に届く学校側からの依頼状や質
問項目などに、毎回必ず『どんなことが大変なの
か?』というのが入っているのです。
実際、働くことは大変で苦労することも多々あるで
しょうが、実際に働き始めれば誰でも気づくことで、
誰かに教えてもらうようなものじゃやないという気が
するんですね。
では何故、その厳しさや苦労に耐える必要があるのか?
という、その先にあるものを少しでも感じてもらいた
いと思ったのです。
特にサービス業では、『仕事とは何か?』ということ
についての分かりやすい例がたくさんあると思うん
ですね。
そこで1日目はスタジオレッスン参加をメインに体験
してもらい、帰りに宿題を出しました。
もちろんお題は
『仕事とは何か?』
それを一言で考えてくるというもの。
そして翌日、生徒一人一人に答えを発表してもらった。
すると嬉しいことに、6人全員が、僕が期待した答えだ
ったんです。
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仕事とは、人に喜ばれるもの
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スタジオに参加してインストラクターさんを目の当たりに
するというのが、とても分かりやすかったのだと思う。
また宿題を出されたことによって、積極的な思考を働か
すことにも繋がったのだろう。
僕は何も教えていないが、生徒達がインストラクターさ
んを見て感じたことは『喜こんでもらえる』ということだっ
た。
お金や大変さについての意見も質問もゼロだった。
まだ実際に働いていないからこそ、新鮮な気持ちで
そう受け止められたのだと思う。
仕事とは社会を通じて人の役に立ち、喜ばれるものだ。
僕らのお給料はそれによって頂ける報酬といっていい。
ところが実際に就職し仕事をし始めると、そんな当たり
前のことが見えなくなってくることもある。生徒さん達と
話をしながら、そんなことを感じた。
確かにお金は大事だ。お金が暮らしや人生をも豊かに
してくれるものの1つであることは事実だと思う。
20代の時の僕は、多分収入という言葉に敏感だった。
転職を考えていた時も、求人誌をみては給与のところ
ばかりが気になっていた。自分が興味が持てることで
尚且つ高給の仕事を探していた。
中学生にですら分かる『人に喜ばれるもの』という考え
が当時はまったくといっていいほど無かった気がする。
・何をすればいくら貰えるのか?
・これだけ頑張っているんだからもっとお金が欲しい。
・給料上げてくれたら、もっと頑張る。
・これしか給料もらってないのに、そこまでやるのは
割にあわない。
別に当時の仕事にそれほど不満があったわけでも無
いのに、そんなことばっかり考えていたんですね。
今、思うと本当に最悪のぶら下がり社員だった。
もし自分が経営者だったら、上記のようなことをすぐ
に口にだしたり、要求してくるような人間を信頼して
仕事を任せることが出来るだろうか?
★仕事とは人に喜ばれるもの
★会社を通じて社会に奉仕した報酬が給料である
このことを考えてみると、以前の僕が明らかに間違って
いたのは、
■人に喜ばれたかどうかの前に、自分の労力とお金
を比較している。
■人に喜んでもらえたことではなくて、自分が何をした
かの対価としてお金を計算している。
ということでした。
口では人に喜ばれるようにと言っておきながら、その
見返りの大小に不満を持つというバカげた矛盾があった。
でもですね、やっぱり現実問題としては、お金は大事
だし、僕だって今でも給料は多い方がもちろんいい。
仕事のモチベーションにも繋がるし、努力や苦労も報
われる。それは間違いないと思う。鈍感ではいけない。
社員の給料が上がりやすい会社は、人も育ちやすいか
も知れない。辞めていく人間も少ないかも知れない。
優良企業の条件として、社員の給与というのも含まれ
ると僕は思う。
雇う側も、働く側も、収入ということに対してある程
度は敏感であってもいいと思う。
だからもし自分がお金に対して、つい反応的な態度や
考えを持ってしまった時には
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『人に喜ばれるための自己研磨に、自分はどれだけ
取り組んできただろうか?』
『今、もっと自分に出来ることがあるのに、軽視してしま
っていることは無いだろうか?』
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というようなことを自問してみるくらいのことはしてみても
いいのではないかと思う。
僕だって収入は多い方がいいと思っているので、あまり
理想論的な立派なことは言えませんが、そんなことを意
識するようになってから、以前よりはちょっとマシな考えが
身についてきたと思う。
『僕は何を思いあがっているんだろか???』
そう思い直せることだ。
まして自分が専門としている領域で、自分がよく頑張っ
ているなどと考えて、実力や労力、努力を周囲に認め
られたいと思うことなどあってはならない。
職人やプロアスリートの世界では、そんな人間など通用
しないのが良い例だし、一流と世間から評価されるような
人ほど自分はまだまだ未熟だと当たり前のように考えて
いる。
~~~今日のノートの中身~~~~~~~~~~~~
収入と労力・努力を比べる前に考えたいことがある。
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今日はこの一言だけだ。
ちょっと話がそれましたが、そんな話もちょこっとだけ含
めて生徒さん達にも、様々な業種での例をあげたり、お客
様だけでなく、同じ職場で働く人に喜ばれる、役に立て
るようなことも大切な仕事であることを伝えた。
そして2日目の体験は、挨拶の練習をしてから現場に立っ
てお客様のお出迎え、挨拶を行ってもらいました。
この日、僕が生徒さん達に課したゴールは
★お客様に笑顔で挨拶を返してもらうこと
数日後には、学校から礼状と生徒のレポートが届くだろう。
その結果と感想を楽しみに待っています。
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