血液型性格判断:ABO FANさんの主張 | ほたるいかの書きつけ

血液型性格判断:ABO FANさんの主張

 このところ、TAKESANさんのところの掲示板 で、かのABO FANさんと対話しておりました(場を提供いただいたTAKESANさん、対話していただいたABO FANさん、ありがとうございました)。

 可能な限り数字を出さずに話をするという方針で臨みました。統計の議論については、もうすでに色々な方が試みられていますし、そこに今さら私がなにか付け加えられるものがあるとは思えないので。今回は解釈のほうをターゲットにしてみました。ある程度、ABO FANさんが何をどう考えているのか、わかってきたような気がします。

 で、どうやら、ABO FANさんとしても、血液型性格判断の能見説をサポートする科学的な根拠はないということはご理解されているようです。
とすると、科学的な調査で血液型と性格の関係を調べたものは自己評定に基づくものだと思いますが、科学的に出された血液型と性格になんらかの相関がある、というデータは、血液型自体が性格に及ぼす影響に原因があるのではなく、本人の思い込みによる、ということですね。 (#102, FSM)
> > 科学的な調査で血液型と性格の関係を調べたものは自己評定に基づく
>
> (自然)科学的な調査なんてありませんよ。

あ、ここでは自然科学という意味ではなくて、人文科学も含めた広い概念で「科学」と言っています。科学的に確立した方法で、という意味です。具体的に念頭に置いているのは、ABO FANさんも取り上げていた心理学の話です。 (#110, FSM)
> > (自然)科学的な調査なんてありませんよ。
> あ、ここでは自然科学という意味ではなくて、人文科学も含めた広い概念で「科学」と言っています。
わかりました。

>私は、自己評定がその人の性格を正しく反映しているかどうかは別として、少なくとも自己評定の結果として出てくる「性格」なるものと血液型との間の相関は、本人が性格というものを単純化しておぼえた結果(73番のコメントの話です)生じる人為的なものである、と理解したのですが。

そのそおりです。 (#114, ABO FANさん)

 いや、#124のコメントでは、こうおっしゃっています。
> ・能見さんの説については、現状ではそれを正しいとする科学的な根拠はない。
統計的なことだけなら、正しいと断言していいと思います。
これが真であるためには、次のように解釈するしかなさそうです。「バイアスのかかったサンプルを集めれば、そのサンプルに対しては血液型と性格の間には相関があるというのは正しい」、と。これだと、科学的ではないが、統計的には正しいということになります。無論、バイアスのかかったサンプルを使うという前提の下で、統計的に正しい、という意味ですが。

 ま、それはさておき。
 ABO FANさんも、統計の意味するところはわかっているようで、たとえば
自己成就予言かどうかは、推測であって証明されたわけではありません。 (#128)
などとおっしゃっています。これはその通りで、データをうまく組み合わせると、そのような見方ができる、という話であって、まだまだ立証されたという段階ではないですよね。面白くそして恐ろしい話なので、要注目ではあるわけですが。

 今回はABO FANさんが何をどう考えているのかを知りたかったので(だってABO FANさんのウェブページからは何を主張したいのかがよくわからないんだもん)、内容についての議論は後回しにして、主張について聞くことを最優先にしました。そのため何度も繰り返し聞くような形になってしまったのはABO FANさんのお手を煩わせたかと思います。対応いただいたことには素直に感謝しています。私としては、結構有意義な議論になったなあと思っています。
 もっとも、自己評定についての評価などは混乱が見られ、若干場当たり的ではありましたけれども…。


 あ、最後に、ABO FANさんに代わって、以下の部分を世に知らしめたいと思います。これぐらいの常識はあるよ、と。(^^)
> なんせ、前世とか言ってますからねえ。
> …前世についてのところは、いくらなんでも間違ってますよねえ?
科学的に証明されていないだけで、絶対に間違っているとは言えませんよ
もっとも、私も前世なんか信じてませんが。(笑) (#117, ABO FANさん)
> おそらく、『an・an』に掲載された記事の大半は、ABO FANさんから見て間違った記事だと思うのです。
断片的には正しいと思います。例えば、体験談やアンケートは、なかなか参考になります。
ただ、全体像としては、正直どうかと思いますが。(^^;; (#126, ABO FANさん)