『共鳴によってのみ生命の音は振動し続ける』その2 (『Hado』9月号) | ほたるいかの書きつけ

『共鳴によってのみ生命の音は振動し続ける』その2 (『Hado』9月号)

前回のつづき。

(4)言葉には振動がありエネルギーを持っている
 「『何故、水が文字を見て、そして言葉の内容によって、美しくも汚くもなるのでしょうか?』『ご飯やイチゴも、何故、こういうことになるでしょうか?』(ママ)と言われます。」と冒頭に述べる。で、これは前回紹介したように、(1)節の末尾で「水伝4」に答えが載っていると江本自身が述べた。しかし、またここで同じ問を繰り返す。このように、江本の文章は、論理が一貫しておらず、あちこち行きつ戻りつしかも脈絡なく続くので、論旨を理解するのが大変困難なのである。
 で、その答えは聖書にあるのだそうだ。江本パワーを実感していただくために、少々長くなるが、引用しよう。
 聖書の冒頭には「初めにことばありき」とあります。
 言葉はバイブレーション、振動です。そしてバイブレーションはエネルギーです。
 日本語の「音」。この文字は「日が立つと音が来ますよ……」と書きます。エネルギーであるバイブレーションは、必ず音を出します。私たちには、ある一定の音しか聞こえませんが、どんなものでも音を出しています。
 百合の花には百合の花の音があるはずです。この花の音に共鳴すると、花が元気になります。
 バイブレーションは1人で長続きすることはできないのです。自然に止まってしまいます。ということは、「生命」の音も、いつか自然に止まるということです。

 音叉の音も、叩くと振動を始めますが、いつか止まってしまいます。今、音が止まりましたね。ご臨終です(爆笑)。
 しかし、同じ周波数の仲間がいると、復活させることができます。一方が鳴りやんでも、もう一方を鳴らすことによって、再度、鳴り始めるのです。これが「生命」の原理原則です。
 百合の花も、あと数日後には振動しなくなります。でも心のやさしい人が、この花のバイブレーションを感じ、その音に合わせながら百合の花に向かって、
 ♪お~、アイラブユー♪(爆笑)。と歌ってあげると、またバイブレーションを始めるわけです(拍手!)
 ですから、庭の花がいつも元気な家は、いつもお花に語りかけているからきれいなのです。
この破壊力、実感していただけただろうか。
 「音」という漢字の成り立ちについては詳しくないので、ぜひ専門家の方のフォローをお願いしたいところであるが、とにかくわけがわからない。さらにわけがわからないのは、その説明のために図が付いているのだが、それはこんな感じだ。
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  立 立→RISE, STAND
  日 日→THE SUN
 SOUND
 太陽があって、音があります。森羅万象、すべてのものは音を出しています。
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『Hado』の読者はおそらく「納得力」の高い方々であると推察されるので、これでなにか納得してしまうのだろう。
 なんというか、江本の理解では、「振動」「波動」ってのはすべて音波である、となっているのだろうという気がする。縦波・横波の区別もついてないんじゃないだろうか。電磁波も、その振動数に応じた音を出していると思っているのではないか?
 普通の人が、こういうことをわからないのは別に問題ではない。しかし、こうやって多くの人に影響を与える立場で発信する場合、やはり自分の言動には責任を持つべしというのは基本だろう。せめて高校レベルの物理でいいから、きちんと理解して語って欲しいものである。ま、理解しちゃうと過去の自分を全否定することになるので、全力で理解を拒否するだろうけど。

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ちょっと短いですが、今日のところはここまで。
 しかしアレですな、『Hado』の紹介は疲れます。きっと、悪い波動が出ているに違いない。:p