宇宙を軍事に使うな
もっと早く書いておくべきだったと悔やまれるが、それでも書かないよりはマシか、ということで、一言だけ。
「宇宙基本法案」が衆院委で自民・民主・公明により可決されてしまった。しかし、この法案は、宇宙の平和利用という大原則をくつがえすものであり、大問題である。
「憲法の平和主義の理念をふまえ」という修正を加えたそうだが、「理念」だけふまえたってなんの制限にもならないのですよ。平和のためにということで戦争なんていくらでもできるんだから。
いままでは国会決議で「非軍事」を意味する「平和の目的に限り」ということで宇宙開発をやってきた。ところが、その「平和の目的に限り」ということがなくなり、軍事利用に道が開かれてしまった。さらに情報が国家により管理され、公になるとは限らなくなってしまった。
日本は世界に誇る科学衛星を幾つも打ち上げてきたが、それも影響を免れ得ないだろう。
宇宙開発や宇宙の利用は、日本では原子力と同様、自主・民主・公開の原則のもとで進んできた。これが、自民・民主・公明により破棄されるとは何たる皮肉かと言わざるを得ない。
ついでに言うなら、やはり二大政党制には希望がない。明るい未来は開かれないだろう。自民も民主も本質的には同じなのだ。今回の件は、それを如実に示していると言えよう。
参考:
「宇宙の防衛利用、衆院委で法案可決 来週にも参院へ」 (『朝日』2008年05月09日15時23分)
「“宇宙軍拡”法案きょう採決 自公民が決定 質疑わずか2時間 衆院委」 (『赤旗』2008年5月9日)
「宇宙基本法案」が衆院委で自民・民主・公明により可決されてしまった。しかし、この法案は、宇宙の平和利用という大原則をくつがえすものであり、大問題である。
「憲法の平和主義の理念をふまえ」という修正を加えたそうだが、「理念」だけふまえたってなんの制限にもならないのですよ。平和のためにということで戦争なんていくらでもできるんだから。
いままでは国会決議で「非軍事」を意味する「平和の目的に限り」ということで宇宙開発をやってきた。ところが、その「平和の目的に限り」ということがなくなり、軍事利用に道が開かれてしまった。さらに情報が国家により管理され、公になるとは限らなくなってしまった。
日本は世界に誇る科学衛星を幾つも打ち上げてきたが、それも影響を免れ得ないだろう。
宇宙開発や宇宙の利用は、日本では原子力と同様、自主・民主・公開の原則のもとで進んできた。これが、自民・民主・公明により破棄されるとは何たる皮肉かと言わざるを得ない。
ついでに言うなら、やはり二大政党制には希望がない。明るい未来は開かれないだろう。自民も民主も本質的には同じなのだ。今回の件は、それを如実に示していると言えよう。
参考:
「宇宙の防衛利用、衆院委で法案可決 来週にも参院へ」 (『朝日』2008年05月09日15時23分)
「“宇宙軍拡”法案きょう採決 自公民が決定 質疑わずか2時間 衆院委」 (『赤旗』2008年5月9日)