憲法9条と911陰謀論 | ほたるいかの書きつけ

憲法9条と911陰謀論

 kikulogのエントリ「憲法9条と911陰謀論、または安斎先生はどう考えておられるのだろう」 を見て、一言だけでも書いておこうと思ったので書きます。

 私は憲法第9条は維持すべきであると考えています。
 そして、「911陰謀論」(ここでは、911テロはアメリカの自作自演である、的な陰謀論に限定しています)を、9条改悪に反対する運動に持ち込むのには反対です(ちょっとまわりくどい書き方てすみません)。

 「911陰謀論」を信じている人でも9条改悪には反対してほしい。
 でも、それは「911陰謀論」を受容するのとは違います。むしろ、陰謀論は9条を護るのには悪影響すら与えかねない。荒唐無稽な「911陰謀論」は否定されるべきものでしょう。

 だから、多様な意見を持っている人が「9条護れ」の一点で集まっている場では、「911陰謀論」は持ち出さないで欲しい。そして、たぶん、陰謀論の蔓延に反対している人は、そういう場では「911陰謀論」について何かを言うことはないと思います。
 言論の自由はあるので、陰謀論について言うな、と言うわけではない。もちろん、言うからには批判されるのは当然覚悟して欲しいと思うわけですが。9条護れで集まっている人に向かって、わざわざ分断するような発言をするな、と言いたいのです。

 「911陰謀論」について主張したり議論したりしたければ、それにふさわしい「場」があるはずです。
 私は「911陰謀論」にも反対しています。だから、陰謀論に与する人は少しでも減ってくれると嬉しい。だけど、それはそれとして、少なくとも、「場」をわきまえて発言してくれ、と言いたいのです。

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 色々考えてたことがあったのですが、幸い、『digital ひえたろう』で書こうと思っていたことに深く関連するエントリが上がっていたので、そちらにコメントという形で書かせてもらいました(長文ですいません>管理人さん。どうもありがとうございます)。リンクをはっておきますので、読んで頂けると幸いです。エントリともども、重要な論点だと思っていますので。
 →「9条護憲派はオトモダチごっこを早く卒業しないと」