後期高齢者医療制度の発想はひどすぎやしないか
先日、勤務先で、後期高齢者医療制度の実施に伴い健康保険の被扶養者から後期高齢者を取り消すよう手続きをしてくださいとの連絡があった(75歳以上は別口になる。75歳以上だけじゃないけど)。なんというか、ニュースのコトバが物凄い実感を持って迫ってきた一瞬であったのだが、ちょっと調べたら厚労省の言い分が物凄い。
共産党の小池議員による、「後期高齢者の特性は?」という質問に対する舛添厚労相の答弁。
またその後に、こんなことも言っている。
まあ高齢者にも色々いる(若いのと同様に)けれども、長年生きてきて、その挙句にこれかい、と思うと、この国の将来に対して暗澹たる気分になる。
なお質疑全文はこちら で読めます。
共産党の小池議員による、「後期高齢者の特性は?」という質問に対する舛添厚労相の答弁。
特性として、第一に、老化に伴う生理的機能の低下により、治療の長期化、複数疾患への罹患(りかん)、特に慢性疾患が見られること。第二に、症状の軽重は別として、多くの方に認知症が見られること。第三番に、後期高齢者は、いずれ避けることのできない死を迎えることなどがあげられている。ちょっと無茶苦茶な性格づけじゃないか?こんな適当な理由で、75歳というところで rigid な線引きをされたらたまらんだろう。
またその後に、こんなことも言っている。
何度も申し上げますように、一般的に、生活習慣の改善が困難だということもあり、予防効果が特定健診でどこまであるか。むしろ、クオリティーオブライフ(生活の質)を確保して、本人の“残存能力”とわれわれは言っていますけれども、残された能力をいかにするか。もちろん医療費をどうするかという問題はあるけれども(法人税が下がりすぎて大企業-なんか知らんけど景気がいいらしい-があまり税金納めてないとか、ゼネコン行政どうするとか、他にも問題は沢山あるが)、それはともかくこの認識は人としてどうかと思う。「残存能力」って、いったい何様だよ。
まあ高齢者にも色々いる(若いのと同様に)けれども、長年生きてきて、その挙句にこれかい、と思うと、この国の将来に対して暗澹たる気分になる。
なお質疑全文はこちら で読めます。