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[katyos.Lab]

「水からの伝言」はどうやって作られているのか(5)補足

2008-03-04 00:04:17 テーマ:水からの伝言
 PSJ渋谷研究所X さんに言及していただいたら、アクセスが急に増えてビビッております。(^^;;

 「水伝」の「実験」なるものについては、実はあれ以上書くことはない。前回も書いたけれども、「水伝」というのは実際何をやっているのかそれほどまでにわからない(著者たちが明かしていない)のである。
 今回、「水伝」に書かれていることを引用しながら批判したのは、一つには彼ら自身の「言葉」でもって、彼らがどのようなことを言っているかを改めて多くの人に知って欲しかった、ということがある。ブログという形がふさわしいかどうかは置いておくとして、ある程度まとまった形でネット上に置いてあれば、なんらかの形で役に立つと期待したい。

 念のためここで指摘しておきたいのは、きくちさんをはじめとする、早い時期から「水伝」を批判してきた人々は、原典に当たって批判してきたということだ。その痕跡は、たとえば3年ほど昔の kikulog の
   水からの伝言(5): 結晶についての簡単なまとめ
あたりを見てもらうとわかりやすい(他のエントリも)。特にコメント欄での議論。こういう膨大な議論の積み重ねが、「水伝」の本質が誰でもわかる形で広められていることにつながっているのだ(とはいえ、まだまだ信奉者も多いわけですが…)。私が書いてきたことは、基本的にはすべて kikulog のコメント欄に出ていることがお分かりいただけると思う(ちなみに私はずっとROMしてました^^;;)。

 さて、上記エントリのコメント欄を読み直して気づいたのだが、IHMのウェブページに「水伝」ビデオ版のサンプルがあった。これ である。どうやって水に言葉を見せているのか、どうやって結晶をつくっているのか、どうやって撮影しているのかがわかると思う。結晶が成長していくところもあって、なかなか面白い。
 これを見ると、きちんと懐疑的に見れば、50個のサンプルの写真のうちからどれを選ぶかだけでなく、成長する結晶の、どの時点で撮影するか、など、不確定要素があまりにも大きいということも見えてくる。
[追記2010.1.21: ビデオサンプルのページが消去されていたが webarchive に残っていたのでそちらにリンク を張っておく。サンプルも見られる。]

 もし、この文章をお読みになられた方で、以下のウェブサイトをまだ見ておられないなら、是非一読されることをおすすめする。「水伝」とは要するになんなのか、とてもよく理解できると思う。
   「水からの伝言」を信じないでください (学習院大学・田崎晴明氏)
   『水からの伝言』の基礎知識 (PSJ渋谷研究所X)

 彼らの言うところの「実験」についての紹介はこれでひとまず終わりにするが、折角なので、今後も折に触れて「水伝」等に載っている彼らの言葉を用いながら、そのニセ科学性を明らかにしていきたいと思う。


コメント

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1 ■写真に騙された

個性派の本屋さんで表紙のきれいな写真に騙されて買ってしまった。。(T_T)
よくよく読んでみたら「金返せー」ってな内容ですね。ずっと眉間にしわがよりっぱなし。よくこんな非論理的な内容と文章で本が出せますよね。。途中で読むのをやめてしまいました。(読むに耐えられず…)
ちゃんと読んで論理的に反論している方々には本当に頭が下がります。m(..)m

2 ■Re:写真に騙された

>3さん

いらっしゃいませ。
それは災難でしたね~。人間の妄想力はすごいなあと妙に感心してしまいますよね。

まあ結晶に罪はないので、アートとして愛でてやってください。(^^;;
ネタ本にもなるかもしれませんが。

まあ結晶写真ということになると、
http://www.amazon.co.jp/dp/4635680118
http://www.amazon.co.jp/dp/4309252265
こちらの方が綺麗なんですけどね…。

3 ■罰ゲーム

こんにちは。

「ホメオパシー的妊娠と出産:由井寅子」を(本をぶん投げたい発作を堪えながら)読み、
今「医術のオルガノン 第六版」を(眉間にしわ寄せながら)読んでいる私が通りますよ。

氷の結晶なら
http://labaq.com/archives/51147109.html
http://labaq.com/archives/51304690.html
もお薦めですよ、キレーです。

4 ■アートしても?

初めまして。水伝はまったく許容できるたぐいのものではないですが、「アートとして愛でる」ことも、やめてほしいものです。
アートに携わる人間として、ある一人の人間の主観として「美しい」という基準を押し付けられるのはたまったものではありません。僕はそんなものを「アート」とはとらえたくありませんし、ましてやポエムでもないでしょう。
水伝関連本は、ネタ本以上でも以下でもないものだと思います。
http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/archives/2006/11/2_13.html

5 ■遅くなりました

どうも遅くなりましてすみません。
昨晩コメント入れようとしたら、いきなりメンテ中とかで閲覧しかできない状態で。今日の昼ぐらいにやっとアナウンスがされたようですが、大丈夫かアメブロ。

>うさぎ林檎さん

おつかれさまです。その手の本は、それがもたらす被害のことが頭をよぎるとなかなか読めないですよね。

ご紹介のページ、前者は「スノーフレーク」のリブレクト氏のやつですね。後者は自然の雪ですか。綺麗に撮れるもんですねえ。どうもありがとうございます。

>corvoさん

いらっしゃいませ。
水伝についてはおっしゃる通りですが、上で私が言ったのは、知らずに水伝を買ってしまったという文脈の下であることは御了解いただけたらと思います。

水伝はまさに江本の主観の押し付けですが、一方で、水伝に掲載されている結晶自体は、(その選択基準が江本の主観ではありますが)彼らの主張とは裏腹に、彼らの意思とは無関係に存在しているものでもあります。水伝という本はもちろんパッケージとして捉えるべきであり、すべての写真に彼らの意図が込められているということを忘れるべきではありませんが、目の前の(本に掲載されている)結晶を見てしまうと、彼らに利用されてしまっている結晶たちが可哀想にも思えます(って別にただの水に人格を認めているわけではありませんが)。

買ってしまったものはしょうがないし、江本の文章や写真の掲載意図はネタで笑い飛ばす以上のものではありませんが、そこに掲載されている様々な形の結晶は、実に様々な形をしており、自然の持つ奥深さの一端を示しています。そういうことを学ぶための利用価値を水伝に認めるわけにはいきませんが、うっかり買ってしまったのであれば、折角なのでそういう見方もしてみてはいかがでしょうか、という話でした。

もちろん、内容のバカバカしさを体験した迫力でもって、何かの折には批判していただけたらとも思いますが。

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