「Crystalized」 Venus Peter | When Poets Dreamed of Angels

When Poets Dreamed of Angels

変わらないものはない、終わらないものもない。だけど永遠につづくものがきっとある。そう信じていたい。

Crystalized/VENUS PETER
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僕が音楽を聴いて自分の好みかどうかを判断する時、いくつかのパターンがある。

まず、直感。「上手く言えないけどなんかいい」そんな風に感じて好きになる。

このパターンが結構多い。当然と言えば当然。


次に楽曲をいろんな側面から聴いて総合的にその曲が良いかどうか判断する。

メロディライン、アレンジ、グルーブ感、歌ものだったら声質などなど。

でもこういう聴き方から好きになることは少ないかな。

好きになったものをあとからこういう聴き方することはあるけど。


最後に自分のそのときの感情が偶然にもその楽曲とシンクロしてしまうもの。

例えばヘビーな状況や落ちているときに、立ち直るきっかけを作ってくれるものかな。

このパターンはだいたい詞を読んで、「そうなんだよねぇ~」と自分を詞の世界を照らし合わせて、

同化させることが多いかな。



前置きが凄く長くなったけど、Venus Peterの「Crystalized」はそんなアルバムの1つ。

Venus Peter自体は93年か94年に解散して、その後96年に1値度だけ再結成ライブを行った。

今回は期間限定で1年だけ再結成するというもので、その一環で十何年ぶりかのNew Albumだった。


http://venuspeter.com/contents/index.html



このアルバムの楽曲達に完全にシンクロしてしまった。

このアルバムの世界観は俺にとって身近で、俺には感覚でしか捉えることが出来なかった

俺の思考を形成する一部がちゃんと言葉にされている。

「この感覚はこういう言葉で表すのか」っていう感じ。

この感覚、上手く伝えられないなぁ。


シンクロしていなくても確実に好きなアルバムになっていたに違いない。

それだけ出来の良い(技術的なものではなく感覚的な面で)アルバムということだ。



いろんな人がこのアルバムを聴いて「あの頃と変わっていない」というコメントをしてるけど、

俺は変わったと思う。楽曲にしてもアレンジにしても、そしてVo.の沖野俊太郎にしても、

あの頃に比べて格段に成長してる。
予算の問題などで本物のストリングスが使えなくてシンセで代用しているところが

イマイチだったりするけど、そんなことが些細なことに思えるくらいに”成長”している。

期間限定というのがもったいない。彼らはもっともっと成長していっただろう。


そして生まれる1つの疑問。

俺は成長しているのだろうか?

ずっと繰り返してきた自問自答。

いつか胸を張って「俺って成長したなぁ」って言える日がくればいいな。


Your pain is yours, nobody helps.

Try to find something good.


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