TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ | 新作映画批評:映画無知

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

TOO YOUNG TO DIE 監督:宮藤官九郎
脚本:宮藤官九郎

おかしな箇所を指摘すると枚挙に暇がない。ツッコミどころのみで構成された、お馬鹿コメディ。バス事故で地獄に辿り着いた少年が、好きな女の子に会うため何度も生まれ変わろうとする…。赤鬼がボーカルのロックバンドやら地獄農業高校やら、荒唐無稽・ザ・ファンタジー。美味しい料理一品をじっくり食べさせてくれる映画ではなく、味はさて置き、二時間食べ放題で勝負!質より量!の印象が強い。シュールな喜劇と言うよりは、とにかくギャグの連打で笑わせる、勢い至上主義。クドカンと同世代以上なら悦に入る音楽関連ネタが多く、特に、数多のサプライズ配役は見所。通常の劇映画なら、カメオ出演が物語進行上の邪魔になる場合もあるが、本作はロックバトルなどで登場するミュージシャンがツボ。そういう意味では、テレビのバラエティ番組を楽しむような感覚に近い。観賞後に、何も残らない何も残さない潔さ。ただし、このノリで二時間超えは疲労困憊(苦笑)

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