どうなるんだろう、北朝鮮情勢 | 元広島ではたらく社長のblog

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六本木ヒルズや、ITベンチャーのカッコイイ社長とはいきませんが、人生半ばにして、広島で起業し、がんばっている社長の日記。日々の仕事、プライベート、本、映画、世の中の出来事についての思いをつづります。そろそろ自分の人生とは何かを考え始めた人間の等身大の毎日。

少し硬いお話。


北朝鮮が核実験を強行した。国際社会はこれに対し強い姿勢で臨むことに葉一致しているが、国連では、各国の思惑を調整した決議案が出る模様。直ちに軍事的解決と言うことにはならないようだ。


私の仕事先で、中国に子会社、提携先、工場を持っているお客さんや、いろんな本を読むと、中国の人は、面子(めんつ)を気にする、という。物事が合理的か、事実かそうでないかよりも、自分の名誉を汚したかどうかを重んじる、という。そういった事例に驚くことがあるという。


しかし、日本人にも、「恥」の文化というものがあり。同じような、名誉、面子、恥と言ったものは東アジア共通の感覚であると思う。いや世界共通で、特に、政治家や官僚と言った人たちには強い感覚だと思う。独裁者なんてさらにこの塊のようなもの。


そう考えると、北朝鮮の金正日さんも、どんなことを要求されても、ひるむことはないと思う。合理的な判断を彼にしてもらうことは出来ないと思う。また、アメリカも、日本も、中国もそれぞれの面子に掛けて、行き着くところまでいくつく気がする。


今、北朝鮮以上に気にかかる地域がある。イランだ。


イランも核を保有することを宣言している。今北朝鮮に対してどういう態度を取るかと言うことは、イランを見据えていると考えられている。誰がか?と言うともちろんアメリカだ。アメリカは今、【2.5戦略】。2つの全面戦争と、1つの局地的な紛争に対応できるための軍備をもつ戦略をとっている。今イラクで、「1」。アフガンで「0.5」。もう一つ全面戦争をすると軍隊は使い切り。軍事的選択肢がない国になってしまうのだ。もちろん、連合軍を形成し、イギリス、オーストラリア、日本、韓国の軍も動員したがるに違いないのだが、北朝鮮に対して、できるだけ軍事的解決を図りたくないのが本心だと思う。しかし、金正日氏の選択が事態を、どんどんエスカレートさせているのが現状だ。


かつて日本が太平洋戦争を決断したとき、アメリカ、イギリス、オランダ等に封鎖され、資源入手することが出来ない、戦争なんかする状態になかったのに戦争に突入した。合理的な判断より、意地で始めた戦争だった。


今、合理的な決着を求めて、各国は動いているが、決断は「非合理的」なことになるかもしれない。過去の歴史は、それを立証している。(湾岸戦争のときも、強気なフセインと、後手後手で、最後の堪忍袋が切れたブッシュと言う構図だった。)


TVの解説者は、時折、冗談交じりに、事態を予測しているが、私は、行き着くところまで行き着く気がするのだが・・・。(下手な評論家でした。)