現在、関わっている食品卸の営業研修に私も参加しました。
研修には、取引先である食品メーカーにも協力を頂き、夏に向けて、実際に自分たちで調理までやりました。
夏は食欲が落ちる人が多いので、夏むけの食品をどう開発するかは、メーカー、飲食店さん共に永遠の課題です。落ちた食欲を取り戻すためには、辛い、酸っぱい、冷たい等が、この夏商品のキーワードになります。
今回の商材も、「冷やしらーめん」と「冷やし坦々麺」。
前半は、スライドショーを通して、「冷やしらーめん」と「冷やし坦々麺」が、ここ数年市場に浸透している状況、各メーカーの商材が、商品娶りクスの中でどのようなポジションを占めているか、有名店では、どのようなメニューを出しているかといった話がありました。
また、共同参加の、麺メーカーさんの説明もあり、うどんの「こし」とは、水分含有量が、表面と中心部で違うことから発生するといったことや、「のびた」というのが、この含有量が均一になることなど、独活に関するメカニズムを教えてもらいました。
膨大なスライド量だったのですが、メーカーさんが気を利かして、飛ばして説明しました。(個人的にはもっと聞きたかったのですが)
後半は実際、チームに分かれて、、「冷やしらーめん」と「冷やし坦々麺」を作りました。コンテスト形式で各チームいろんな工夫を凝らして調理しました。
もともと熱い商品なので、冷やすと、油分が固化し、食べにくくなります。メーカーはその辺を研究して、植物性の油を使ったり、いろいろ工夫(あの食品添加物の出番かな?)していました。
しかし、上手に作れなかったのか、分量を間違えたのか、やはり、食欲がどんどん進むというほどではありませんでした。もちろんひんやりするこの時期でなく、猛暑の盛りには、おいしくいただけるかもしれませんが。
いろいろ便利な調理用商材があり、消費者の好みにあうマーケティングも綿密に行っていても、やはり、料理は難しいもの。おいしいものを作るというのは、手間、ひま、能力がいるもの。調理するヒトのすごさえお改めて知ることができました。