農援団長日記 -5ページ目

蜂が高いとろろに巣を作ると台風が少ない年です。。。

事務所2階の出窓のところにアシナガバチと思われる蜂の巣を発見。
普段は、ブラインドをしめているために気が付かなかったのですが、なんとなんとたくさんの蜂達。
我が社屋は鉄骨造りのために通常の木造住宅の2階より高いので「結構高いところに巣を作ったもんだな」と思いました。

$農援団長日記-あしながばちの巣

その時、大ベテランの農家に教えてもらったことを思いだしました。
「蜂が高いところに巣を作ると、その年は台風や荒天が少ないよ。なぜなら、台風や荒天多い年は、巣が吹き飛ばされないように地面に近いところに巣をつくって、巣を残し子孫を残そうとするから。」と。

う~ん。

振り返ってみると、今年は竜巻や雹などの被害は他の地域であったりしました。6月に台風も来たりしました。それでも、ここ千葉旭では、これと言って被害にあっていない気がします。今発生している台風16号も韓国の方へ進路をとっている感じです。

昔からの言い伝えの様に蜂は本当に天候予知能力を持っているのでしょうか。。。

蜂関連では、蜂が低く飛ぶと雷雨が発生するとか言うのもあるそうです。

この様に、生物の行動の様子や自然現象などから天気を予想することを観天望気(かんてんぼうき)と呼んでいます。
蜂の他にも、「ツバメが低く飛ぶと雨」、これは-湿度が高いと餌となる昆虫が低く飛ぶためと説明されています。「カエルが鳴くと雨」、」「ネコが顔を洗うと雨」、「ミミズが地上に這い出したら大雨」、「クモが糸を張ると明日は天気が良い」といろいろあります。

しかしながら、何度も繰り返し言うようですが近年の異常気象気味の天候の前では「まったく通用しない」ことが多いような感じがしています。


本当に天気は悩みの種です。。。(+_+)


千葉は稲刈りが佳境です。

この季節になると、東方見聞録に紹介された「黄金の国ジパング」を思い出す。
実際、マルコ・ポーロは日本には訪れておらず、中国で聞いた噂話として収録されている。その東方見聞録によると、「ジパングは、中国大陸の東の海上1500マイルに浮かぶ独立した島国で、莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできているなど、財宝に溢れている。また、ジパングの人々は偶像崇拝者であり、外見がよく、礼儀正しいが、人食いの習慣がある。」との記述があるそうだ。人食いはともかくとして、「莫大な金を産出し」というのは奥州の金産地を指しているとの説が濃厚で、「宮殿や民家は黄金でできている」というのは中尊寺金色堂についての話を聞いたものであるとの説もあるそうだ。



$農援団長日記-田圃
 

しかし、「黄金の国ジパング」の真骨頂は、「産出される金=GOLD」ではないと個人的に思っている。この時期、黄金色の稲穂が風に揺れ、田園一面の大海原はまさにGOLDそのもの。古より、日本人は米を作り主食とし、田園風景とともに生きてきた。田圃は毎年、毎年作っても、いわゆる「連作障害」が起こりにくい。これは、日本が世界に冠たる食糧生産システムだと思う。田圃のあるところに、陸路あり、水路あり。田圃は、治水であり利水である。そう、ダムの役割もしている優れものなのだ。

昨年は、震災の影響もあってか、初めてパンが米の消費量を抜いた。

農家の高齢化と後継者不足。

それにつれ年々耕作放棄が進む田圃。

米農家の収入を米づくりに費やした時間で割ると、なんと時給200円足らず。

それでも、日本の百姓は米を作り続けている。

今年も、新米ができました。

お腹いっぱい召し上がれ。

どうぞよろしくお願いします。

もうすぐ稲刈りが始まります。

$農援団長日記-201208稲


お盆も過ぎて、千葉ではもうそろそろ新米の刈り取りに入ります。ここ旭市周辺では、早稲品種であるフサコガネやアキタコマチから借り始めます。それから、コシヒカリを刈り、9月の中旬くらいには食用米の刈り取りが終わる感じです。

そこで、お米と言えば、日本人の主食ですが、年々消費量も減り苦戦を強いられています。

そこに加えて、アンチエイジングやダイエットでは「炭水化物」は敵みたいな感じで言われ敬遠されがちです。

しかし!

これは間違いなのです。

お米こそ、理想のダイエット食なのです。

その理由はお米に多く含まれる難消化性デンプン質(アミロース)にあります。
お米の主成分は炭水化物(でんぷん)であり、およそ全体の3/4を占めます。
お米のでんぷんはアミロースとアミロペクチンという2種類から成り、そのバランスがお米の味の良し悪しを決めると言われています。

一般的には、アミロースが20%弱のものがおいしいとされているようです。ちなみにコシヒカリやササニシキがこのバランスです。

このアミロースが難消化性であり、糖として吸収されずに食物繊維のような働きをします。

これが、すごく重要なんです。 

また、お米を食べると、デンプン質(糖質)を消化するため、インシュリンがすい臓から分泌されます。インシュリンは血糖値を上昇し過ぎないよう調節する役割がありますが、同時に脂肪の取り込みを促進する働きも持っています。このために、「太るのではないか」とされていますが、パンやうどんなど他の炭水化物に比べて、お米はこのインシュリンの分泌がゆるやかで太りにくいのです。カロリーベースでも、ご飯は100g中に脂肪を0.5g程度しか含まず、カロリーも168kcalと低いのです。他にもタンパク質をはじめ、カルシウム、亜鉛、ビタミンBなど、様々な栄養素をバランス良く含んでいます。

稲作は古く1万年以上も前の中国に起源があるといわれていますが、現在では北緯50度から南緯35度と多くの国と地域で作付けされています。中でも約90%はアジアで生産されており、日本も主産地の一つとなっています。この稲作、日本への伝来については諸説あるようですが、その歴史は古く紀元前3500年前の縄文時代後期にはすでに稲作が行われており、その始まりは九州地方との説が有力であるといわれています。

古来より日本人は、お米を食べて寿命を延ばしてきました。



今年も、おかげさまでお米を収穫しますので、どうぞ「日本人の主食」をよろしくお願います。