溶融塩はトリウム溶融塩炉がいきる本質的な要素である。
化学に疎い物理工学系のものには理解しがたい。
ワインバーグがトリウム炉の燃料兼冷却にもちいることを発明したのは溶融塩がきわめて安定であることを
熟知していたからであった。高速増殖炉を不安定なナトリウムで冷却しようとしたひとたちは物理工学系で溶融塩の知識がないためと思われる。
一分野の知識だけではだめなのだ。
溶融塩は陽イオンと陰イオンの塩の溶融状態なのだが
溶融塩には四種類に分類されていて
トリウム溶融塩炉につかわれているアルカリ金属ハロゲン系の他に
よくわからないオキシ酸塩系、分子性溶融塩系そして常温溶融塩系(イオン液体、イオン性液体)がある。

このなかでイオン液体が
セルロース多孔質糸状成形体の製造方法
として信州大学から申請されている。
【要約】
【課題】極めて優れた機械的強度を有し、耐久性、耐酸性、耐アルカリ性、耐薬品性に優れたセルロース多孔質糸状成形体の製造方法、当該製造方法により得られるセルロース多孔質糸状成形体、セルロース多孔質中空糸膜を提供すること。
【解決手段】イオン性液体にセルロースを溶解させた溶液からセルロースを再生することによってセルロース多孔質糸状成形体を製造する方法において、前記イオン性液体に混和可能であって沸点が100℃以下のアルコールからなる凝固浴を用いて乾湿法によりゲル化状態を経て糸状に成形する工程Aと、工程Aの後に、ゲル状セルロースからなる糸状成形体を延伸する工程Bを有することを特徴とする、セルロース多孔質糸状成形体の製造方法、当該製造方法により得られるセルロース多孔質糸状成形体、並びに、セルロース多孔質中空糸膜である。

わたしの中ではこれらの3つのコンセプトがうまくつながりそうだ。