浦和、蕨で絵を楽しんだ後、六本木でロココな世界に浸り、この日の〆
 
は「秋田蘭画」…“秋田蘭画”とは、ウィキペディアに拠りますと
 
 
江戸時代における絵画のジャンルのひとつで、久保田藩(秋田藩)主
や藩士を担い手とした、西洋画の手法を取り入れた構図と純日本的な
画材を使用した和洋折衷絵画である。秋田派ともいう。安永年間
1772年1781年)に久保田藩で成立したが、後継者もなく天明年間
(1781年-1789年)には廃れた。しかし、その極端な遠近法は後代の
浮世絵にも大きな影響を与えたとされる。代表的な画家に、藩士
その一族佐竹義躬1749年 - 1800年)がいる。
 
 
となるのですが、今回サントリー美術館で開催された企画展も小田野
 
直武の名を冠する…「小田野直武と秋田蘭画」。(こちらのページも
 
どうぞ  『サライ』のページ(こちら)も参照されたし)  この小田野
 
直武という人は秋田藩の藩士で、秋田を訪れた平賀源内から洋画を
 
学び、『解体新書』の挿絵を描いた…〝火打石〟の母方の祖父は
 
秋田の出で、母の言うところに拠ると、家の蔵には源内の書いたもの
 
があったのだが、母の祖父の道楽でそれも散逸してしまったと。この母
 
の言葉だけでは雲を掴むような話で、どこまでが事実か今となっては
 
確かめようもないのですが、そんな話を聞いていたりしたせいで、
 
〝火打石〟は平賀源内という人に惹かれるものを感じているんですね
 
よしながふみさんの『大奥』でも源内は重要な人物として描かれて
 
いますが、もともと“源内贔屓”っだった〝火打石〟はこの作品を
 
読んでますます源内に惹かれ、そして蘭学という学問にも興味を持つ
 
ようになりました。それで昨年は蘭学に関係する企画展をできるだけ
 
観に行こうとして…夏には世田谷の静嘉堂文庫美術館に「江戸の博物
 
」を観に行き、秋には東京でで“二つのシーボルト展”を観ようとする
 
も両国へは行けずショボーン(両国の江戸東京博物館の「よみがえれ! 
 
シーボルトの日本博物館」と上野の国立科学博物館の「シーボルト」…
 
シーボルトの日本博物館」は4/22~6/11、名古屋市博物館で開催
 
されますのでそれを観に行く予定あせる) 先日は愛知県の田原市の
 
田原市博物館渡辺崋山を偲んでまいりました。(でも崋山神社さん
 
こちらは時間の都合で詣でなかったショボーン。夫は参詣したのですが…)
 
そんな〝火打石〟にとって、サントリー美術館の「秋田蘭画」展は見逃
 
すことのできない企画展メラメラ。本当は昨秋のうちに観に行きたかった
 
のですが(《不忍池図》が観たかったえーん)、結局閉幕ギリギリの鑑賞
 
となってしまいましたショボーン。まぁ行けたのだから良かったということで…
 
 
 
 
 
 
 
 
☝☟1/4午後、お正月気分あふれる東京ミッドタウンニコニコ
 
 
 
 
 
 
美術館はガレリア3階
 
 
 
 
 
こう言ってはなんですが、「秋田蘭画」、やはりまだあまり一般的では
 
ないのかショボーン…閉幕まで1週間足らずだったこの日、会場入口に混雑
 
は無し汗。昨年6月の「広重ビビッド」の時は行列で入場に40分くらい
 
待ったのに汗。たしかに地味よね秋田蘭画汗。とっつきにくいのも
 
わかる…正直〝火打石〟だって“絵を楽しんで観ている”とは言い
 
難いショボーン。でもそれでも観るんだ…国が閉ざされた状態の中で、“世界
 
に挑んだ”人達の努力の跡を。彼らの学びの結晶を。秋田蘭画は
 
安永年間(1772年1781年)に久保田藩で成立したが、後継者もなく
 
天明年間(1781年-1789年)には廃れた。”、“安永8年(1779年)の末
 
に、直武は突然謹慎を申し渡され、翌年5月には死去してしまった。
 
源内の刃傷事件との関係を指摘する説もあるが、詳細は不明である。
 
それから5年後に曙山も亡くなると、秋田蘭画は下火となり、しだいに
 
廃れたが、同画の系統・画流は司馬江漢に受けつがれ、さらに洋風化
 
して須賀川亜欧堂田善にも影響をおよぼしている。”とウィキにあり
 
ますが、〝火打石〟、司馬江漢も亜欧堂田善も観たいのよねメラメラ
 
 
 
 
 
 須賀川市立博物館で開催されていて、観たかったんだけどショボーン
 
 2008年には府中市美術館でも「亜欧堂田善の時代」展が開催されて
 
 いるけど、この頃はまだ〝火打石〟もおとなしくて、絵を観るために
 
 駿州から武州に出るということをあまりしていなかったショボーン。その頃に
 
 比べて今は、少々(?)弾け過ぎですかね!?
 
 
 
それにしても秋田蘭画が描かれた安永‐天明年間=18世紀後半(1770
 
頃~1790頃)は、師走に観まくった(?)伊藤若冲の活動期間とほぼ
 
重なります。京で若冲が活躍していた頃、江戸では直武が蘭画の制作
 
に励んでいた…更に言うなら王妃マリー・アントワネットが処刑された
 
フランス革命もほぼ同時代ビックリマーク。直武-若冲-マリー・アントワネット。
 
『ベルサイユのばら』と「秋田蘭画」が同時代びっくり。そう意識して観ると、
 
また違った感慨が湧いてきます。
 
 
 
 
展覧会を観終えて夫との合流を待つ…東京ミッドタウンの夜景ラブ
 
さすがに華やか…これから駿州に帰る身、この華やぎを目に刻んで
 
おこうニコニコ
 
 
 
 
☟これは走るクルマの中から撮影した写真
 
 
 
 
 
慌ただしくも夢のようだった年末年始の楽しい日々ニコニコ。睦月ももう
 
晦日ですが、今年もすでにあちこちの美術展に足を延ばしており
 
ますあせる。楽しみにしている企画展も次々開幕して、こりゃモタモタして
 
はいられない汗…気持ちばかりは若い〝火打石〟なのでした(;^_^A。
 
(実際はカラダが追いつかず、少し鑑賞のペースを落とそうか、などと
 
若干弱気にもなっているのですが…)