『暴君』だった須佐之男命を一躍『英雄』へと変えた
『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説』の絵図です
さ~!
今日からまた『出雲大辞典』へ戻ります
マザコンで家族からも嫌われ者の須佐之男命は何時もひとりぼっち・・
天の神々が暮らす『高天原(たかまのはら)』から追放され
ジプシー生活を余儀なくされ出雲の地で漂う日々・・
そんな須佐之男命の人生を180度変えた1人の女性が居ます
其の名は
櫛名田比売(くしなだひめ)
またの名を稲田姫(いなだひめ)と呼びます
8人姉妹の末っ子で、可哀想にお姉様方は毎年、大蛇(ヤマタノオロチ)の生け贄となってしまい
須佐之男命が出会った時はまさに最後の1人として
大蛇の生け贄になろうとしている時でした
あまりの美しさに一発でフォーリン・ラブした
須佐之男命はこの美しい女性の命を守る為に
大蛇を退治する策を練ります
お酒が大好きな大蛇の為に大きな酒瓶を用意して泥酔させ
稲田姫を『櫛(くし)』に変え
それをさして須佐之男命が稲田姫に変装して一気に大蛇を成敗する・・
この作戦は大成功
大蛇の首は切り落とされ、最後にしっぽを切り落とした時に
不思議な太刀(たち)が出てきます
この『太刀』がいわゆる
三種の神器・・(鏡・榊・太刀)
の一つで今では草薙剣(くさなぎのつるぎ)として
名古屋市の『熱田神宮』のご神体
となっているんですね
なので『太刀=蛇』がご神体なので
熱田神宮で蛇に遭遇する事は
ご神体が登場!・・とてもラッキーだと思います(笑)
これで今までの汚名を一発で晴らし、見事『英雄』となって
須佐之男命は稲田姫と
目出たくゴール・イン
そして新居は今で言う松江市の『八重垣神社』
『須佐之男命』を『英雄』にした稲田姫・・やっぱりMEN'Sは女性次第?!(笑)
この伝説があるからでしょうか・・
『八重垣神社』へ参拝に行くと急に
胸キュン状態・・
気分は完璧に乙女チック
『男性的』な印象が強い出雲国の神社たちの中で唯一『女性的』な神社です・・今で言うと『女子力アップ神社』?(笑)
この拝殿を見ていると胸がドキドキしてくるんですね・・
『八重垣神社』はラブラブモード全開の神社です
今までず~~っと孤独だった須佐之男命が奇麗な奥さんを頂いて
よっぽど嬉しかったのでしょう・・
ニッポンで最初の『歌』を歌います・・
それがこれ
~八雲(やぐも)たつ 出雲八重垣 (いずもやえがき)
妻籠(つまご)みに 八重垣作る その八重垣を~
意味は
雲が沢山立ちこめるこの出雲で大好きな稲田姫と末永暮らして行こう!
て感じ・・
これがニッポン最初のLOVE SONGです
このLOVE・SONGを奉っている神社が『須我神社』
『和歌発祥の地』と書かれています
境内に須佐之男命が歌った石碑があります
『須我神社』の『御神紋』は亀甲形の中に『八雲』が描かれていて・・emyが一番好きな『御神紋』ですカッチョよいデザイン
『八重垣神社』からかなり離れて(30キロくらい?)健在している『須我神社』です
それにしても愛の言霊は『歌』へと変わって行く・・
現代でも『歌が心に響く』と言うのは
ある意味、須佐之男命のおかげかもしれませんね・・
next tomorrow・・