地震から3日目の朝です。 ゴマがまだ帰ってきません。 今朝の8時で丸2日、48時間になります。



あの地震の時は、突然床が突き上げられるような振動があり、家中あちこちの家具が音を立てて崩れたり倒れたりしましたから、気が動転する中で、ゴマを出すのに精いっぱいで、とっさにキャリーケースに入れることは思いつきませんでした。 とにかく庭に出せば落下物などには当たらない、そう思ったのです。 ゴマはおびえて匍匐前進、へっぴり腰で這うように庭から出ていきました。



でも、その直後、停めてある車が跳ねるように見えたほどの余震があったのです。 ゴマは地震から逃げようと必死で走ったのかも知れません。 揺れていない場所を目指して。 もうどこまで行ってしまったのか、見当もつきません(泣)。 



その後、その日は地震の調査か取材か、ヘリコプターがたくさん来ました。 ゴマはそのヘリコプターの爆音からも必死で逃げたのかも知れません。 いつもでしたらお隣の民芸旅館の物陰か、我が家の玄関脇にあるゴマの別宅用の物置「ゴマハウス」などに避難するのですが、あの日は我が家一帯が彼女にとって「危険地帯」でしたから、逃げる場所を求めて走ってしまったのかも知れません。



一昨日の夜と、昨日の朝と夜、ゴマが若かった頃の広いテリトリーを、ゴマの好きなキャットフードのプラスチックのケースを振って音を立てて、ゴマを呼びながら、縦横無尽にすべての道を歩きました。 いつもならフードの音で出てきます。 でも、いくら呼んでも返事すらありませんでした。



彼女は私の車の音もわかるようでしたので、広い地域の捜索は、幹線道路を行って帰りは猫がいそうな道を通ってゆっくり走ります。 車の音を追いかければ家の方向に帰れるように、です。 



万一のために保健所にも電話して、ゴマのニャン相特徴をよく伝え、そんな猫が持ち込まれたら電話をいただけるようにお願いしました。 



ポスターを作ったので、今日はご近所の獣医さんに、そして月曜日には小学校に貼っていただきます。 ご近所のスーパー3件にも貼って欲しいのですが、大家さんの目に触れると別の問題が起こるので、連絡先だけで名前は消そうか、実家の名字を使おうか考えあぐねてしまいます。 でも背に腹は代えられません。 ゴマの命がかかっているのです。



狩りができる子ですので、飢え死にすることはないかも知れませんが、今頃どんなにお腹を空かせて、どんなに不安で、どれほど私たちに会いたいと思っていることでしょう。 私が今、半狂乱になって泣いている何十倍、何百倍も、彼女のほうが孤独で不安なのです。 彼女にはここを探し当てる手段は第6感しかありません。 なんとしても私が探し出してあげなければなりません。



でも、街の中での探し物としては、猫一匹はなんて小さいのでしょう! そして私は何と無力なのでしょう! 言葉も通じない猫には、探していることを伝える術も何もないのです。 



Miki は今日、立川にあるという、猫が帰って来るという神社にお参りに行ってくれるそうです。 水曜日に帰省する予定でしたが、東京での用事が済み次第、予定を早めて帰ってくれるそうです。 



家の中の復旧作業もまだまだで、まだ2部屋が家具がいろいろな方向から倒れてまったくはいれなくなっております。 男手がない上に、片つけが大の苦手な私がゴマの捜索をしながら、そしていまだに恐怖で放心状態になりながら作業をするので、なかなかはかどりません。 



地震のあった日に、学校から帰って来たQちゃんは、自分の部屋に、箪笥が倒れた上に本棚が倒れているのを見て、大変なショックを受けて、家の中では眠れずに、車で寝ました。 昨夜はソファです。 もう彼の部屋は大々的に断舎離をして倒れるもの、崩れるものを一切なくさなければ彼は今後もずっと自分の部屋では眠れないでしょう。 今、TVで、我が家から歩いてわずか1分のところにあるアパートで、男性が本の下敷きになって亡くなっているのが発見された、地震の影響だと思われる、というニュースがありました。 もし地震が夜にあったなら、私はQちゃんを失っていたかも知れません。 


私は早々に復旧できたMiki の部屋のベッドに寝ておりますが、彼女が帰省したらその部屋の床にでも寝かしてもらいます。 リビングルームは一部片付きましたが、ソファや椅子の上以外の場所は拾い上げた家具がまた倒れるので、少々危険なのです。 リビングの棚は、上半分と下半分をネジでしっかり固定してあったのに、ネジを固定した部分の板が破損して上半分が飛びました。 直撃を受けなくてよかったです。 



家人の部屋も、大きな衣装ケースが壁1面、天井まで積んであったものの中の1個と、その上に積んであった押入れに入りきれない着物の桐の箱がいくつか崩れて大変です。 これも彼がいたら大けがをしていたかも知れません。 今度彼が来る前に断舎利です。 



でも、何はともあれ、今はゴマが一番大事です。 ただ、これからも震度5レベルの余震があると言われていて、そして中には今回の震度5強が前触れで、本震はこれから、という説もあるので、寝ているQちゃんを1人残して捜索に出かけられません。  何しろ昨夜も地震があって、飛び起きた私がいくら呼んでもゆすっても彼はムニャムニャと寝言で反応するだけで起きませんでしたから。 なので、Qちゃんが寝ているような、私に時間があるときだけブログの更新を不定期で続けようと思います。 もっとも時間があれば家の中の片付けもしなければなりませんので、本当にブログのほうはどうなるか、今ひとつ不安です。 それでも、皆様とのつながりは、今の私にとって、大きな大きな心の支えなのです。 


ゴマの捜索に何かアドバイスがありましたらコメントやメッセージをいただければ嬉しいです。 特に、松本市内でのペット捜索に定評&実績のある良心的で技術があるペット探偵の情報がありましたらぜひ欲しいです。 そして、もしよろしければ、ゴマがここに帰って来られるように祈っていただけましたら幸いです。 絶対に絶対にゴマをもう一度この手に取り戻したいのです。




無事に帰って参りました。 ありがとうございました。
ゴマです。 松本市の並柳周辺からその周辺部、猫が行ける範囲内にいると思われます。 メス♀で避妊手術済です。野良時代に手術して、術後の抜糸や消毒がいらない特殊な縫合をしたために、傷跡は目立ちません。 6歳で5,2キロ、お尻が大きいぽっちゃりタイプですが、今後痩せていくでしょう。 キジ白で、首の白い襟巻は左側だけ後ろ中ほどまであります。 左胸の、前足の付け根あたりに背中と同じキジ柄の○があります。 名前を呼んでも反応することはあまりなく、家族以外には懐かないので、人慣れしている印象はないかもしれません。 慣れればスリスリゴロゴロです。足の白いソックスは、一本だけ少し不完全で、尻尾はシマシマです。 松本市方面に読者がいらっしゃる方に転載していただければ嬉しいのですが、転載にはいろいろな問題もありますので、無理のない範囲でお願いいたします。 画像もご自由にお使いいただいて構いません。 よろしくお願いいたします。 ゴマハウス 猫のゴマちゃんかわいいな


猫のゴマちゃんかわいいな



猫のゴマちゃんかわいいな






7月2日午前7時現在102万6161円でした。

こちらもよろしくお願いいたします。

気が動転しておりますので、時々貼り忘れるかも知れませんが、

そんな場合はコメントなどで教えてくださいませ。

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