先日モハメド・アリが亡くなったのを受けて
テレビ朝日で放送された緊急追悼番組 蘇る伝説の死闘「猪木VSアリ」を見た。
蘇る伝説の死闘「猪木VSアリ」


 真裏のNHKスペシャルでは大アマゾン最後の秘境シリーズで
「緑の魔境に幻の巨大ザルを追う」を放送。
緑の魔境に幻の巨大ザルを追う
 この大アマゾンシリーズは初回の巨大魚、
前回のガリンペイロとなかなかおもしろいので
どっちを見るか迷った。

 それでも2分早く始まったアリの方を見だすと
止められずに最後まで見てしまった。

 もちろん両方共録画しながらなので、巨大ザルは後から視聴。




 そしてテレビ朝日のモハメド・アリ追悼番組。

 若くしてチャンピオンになったところや
ベトナムへの徴兵を拒否してタイトルを剥奪されたところ、
またキンシャサの奇跡など有名なエピソードを一通り紹介。


 それからタイトルにある「猪木VSアリ」に突入。

 ノーカットで放送と思い切ったことをするなと思ったら
そのうえ13ラウンドまでCMを一切入れずに一気に放送
(テレビ朝日なかなかやるなと感心)。

 最後まで一気というのはさすがに無理だったのか、
14ラウンドと15ラウンドの前後にはCMが入った。



 1976年(昭和51年)6月26日に日本武道館で行われた
猪木VSアリは当然リアルタイムでは見ておらず
何かでは見た覚えはあるけれど、それもダイジェスト程度。

 今回初めて全部見ることができた。



 ほとんどアントニオ猪木が寝ころんでいたことから
当時この試合は世紀の大凡戦と言われたそう。

 しかし時代が経つに連れて見直されて
世紀の一戦と一気に評価が変わった。


 確かに何の情報もなしに見ると
寝転んでひたすら脚を蹴るアントニオ猪木と
リングの中をグルグル回るモハメド・アリという展開が続く。
アントニオ猪木
 高いお金を払ったお客さんなら怒るのは分かる。


 今ではいろいろと情報が出てきていて、
モハメド・アリはエキシビションのつもりだったのが
アントニオ猪木がガチであるのに気づいて
いろいろ不条理なルールを要求していた事がわかっている。

 立った状態で攻撃することはほぼできず
寝転んで蹴るしかなかったのね。



 今回一通り見てみて感じるのはそのピリピリした緊張感で
間合いを測るときの両者の殺気がものすごい。

 総合格闘技がメジャーになってから、
本当の真剣勝負ははつまらないものだと言われていたのも分かる。


 そんな中でもドサクサ紛れに反則とされた肘打ちや、
金的をやっているアントニオ猪木の怖さは笑ってしまった。

 アリも蹴られまくって脚が腫れ上がりながら
フットワークを見せて効いてないとアピールするなどさすが。



 最近はすっかりプロレスは見なくなったけれど
やっぱりこういう番組はおもしろい。

 猪木さんの異種格闘技戦の特集でもやってくれないかな。



 ただ一つこの番組に文句を言うとすれば
アリ追悼番組といいながら、猪木VSアリを中心にしたため
いつのまにか主役がアントニオ猪木になってしまっているところ。

 まあおもしろかったからいいけど。