自分の小さな「箱」から脱出する方法 | jasmin jasmin 女医の子育て。

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ほぼ毎日、描いているマンガなどです。

先日、ponちゃんの校帽がなくなっちゃったんです。

「お部屋が散らかっているから見つからないんだよ。
片付けたら出てくるんじゃない?」


とponちゃんとママはあちこち探しました。












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「金曜日に帰ってきた時に被っていたか、
ママ憶えていないなあ。
児童館とか公文の先生に聞いてみた?」


「うん、忘れ物はなかったって。」

と言いながら探しました。












日曜日の夜と月曜日中探してなかったので、

「お姉ちゃん(親友のニックネーム)は毎年、
新しい校帽を買ってるよ。」


「じゃあ、ponちゃんも買う?
こういう時のために予備があってもいいもんね。」


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と言って新しいのを学校で買ってきました。

・・・そうしたら、火曜日になってから












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「ママー!beeのリュックに
お姉ちゃんの学校の帽子が入ってた!!!」


「えー?!だから見つからなかったんだ。
・・・じゃあそれを入れたのは
きっと・・・ママだ。」










「ごめんねponちゃん。」
(あんなに小言を言っちゃって
ママ、悪かったな。)

と言ってponちゃんを見ると・・・









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こんな風にママのことを全く責めないんです。
ただただ、帽子があったことを喜ぶponちゃん。

以前にもお友達が間違ってponちゃんのDSのゲームソフト
を持って行っちゃって、その友達宅で偶然見つけた
ponちゃんはただただ喜んで帰って来たことがあったんです。

「一緒に探してもくれなくて、自分が間違って
持っていたことを黙っていた上に
謝りもしなかったなんて・・・」


とママは言ったのですが、ponちゃんは友達を
全く全く悪く言わなかったんです。









自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート

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ponちゃんは箱から出ているんだなーと思いました。
箱っていうのは自己欺瞞のことです。

この本はタイトルから私が自発的に手に取ることは
なかったと思うんですが(だって怪しいんだもん)、
書評を読んでいてなんてことだ!と思い一気に読みました。

人生観が変わりました。












特に登場人物、バドの赤ちゃんが夜泣する話。

夜中に夫婦が寝ていて赤ちゃんが泣き出します。
バドが「奥さんのために自分が起きてあやそう。」
と思うのですが、起きるのをやめます。

すると隣で眠っている奥さんがとても怠け者、鈍感、
ひどい母、ひどい妻に思えてきます。
一方、自分は被害者、よき夫、公正な人間に
感じるようになります。
その上、明日の自分の仕事が必要以上に大事に思え、
今日やってきた仕事もとても大変だったと感じます。

P118

このようなメカニズムで人は自分を正当化して
自己欺瞞に陥り、周囲を攻撃し始めるのだと
非常に興味深く読みました。


その話と共に弁護士として働いていた頃の
バドが自分のミスをすぐ上の上司に
かばってもらったエピソードがありました。
そのミスのせいでもう終了に近かった仕事が
大幅にやり直しになるんです。

本当は法律の改正に気づかなかったバドが悪かったのですが
上司はそれをチェックするよう指示しなかった自分が
悪かったからとボスにバドのミスについて、
一切、報告しませんでした。
上司がバドのことを一言も責めなかったので、
却ってバドは本来の業務である
顧客のためにベストをつくすこと、
上司のために今まで以上、仕事を頑張ることを誓うのです。

ponちゃん、
ママは良いお母さんになるために頑張る!
と思い直した一件でした。










「自分の小さな「箱」から脱出する方法」はアメリカの本
なので原書は「Leadership and Self-Deception」
と言います。
オーディオブックをダウンロードして聞きながら
日本語の本を読み返し、

Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box
Arbinger Institute

¥1,456 Amazon.co.jp

さらにオーディオブックを聞きながら原書を読みました。
(私流の英語の勉強の仕方はこちら。)










二冊目のユダヤ人とパレスチナ人の相克や
子供の問題行動に悩む親たちを題材にした
アービンジャーの本ももちろん読みました。
こちら↓

2日で人生が変わる「箱」の法則
アービンジャー・インスティチュート

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こちらも超怪しげなタイトルですが

とっても面白いです。










ですが、まずはこちらの本を読むことをお勧めします。

自分の小さな「箱」から脱出する方法
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それから日本のアービンジャー・インスティチュート
のサイトはこちら
そのアービンジャー公認ファシリテーターの
佐藤真一さんのブログはこちらです。




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本当はもっとプンプン怒っていたbeeちゃんです。
なんでお姉ちゃんの帽子が私のリュックに!ってw。




追記:公認ファシリテーターの佐藤さんがこの記事を
ブログで紹介してくれました。音譜こちらです。