【6月11日】沼津紀州釣り | BLOG夢銀

【6月11日】沼津紀州釣り

日時  : 6月11日(土) 13:00~19:00
場所  : 湾奥の堤防
同行者 : スカイさん

 今回は所用があり土曜日の半日釣行。
場所は沼津の湾奥の自分が沼津のバロメーターとしてきた場所。
今シーズンは、自分も沼津に行く機会が多い。ってか、異常に渋くて難しくて逆にそれが面白い。
西浦は釣れてる場所もあるみたいだけど、そこには自分は行かない(っていうか行っても殆ど入れない)ので良く分からない。

 沼津って釣り場は、自分の経験上、沼津港~江梨までの沢山の港があるけれども、その全部で3パターンの釣れ方しか存在しない。もちろん、年回りや釣り場毎にある程度の修正が必要な場合があるけれど、それらも応用範囲でカバー可能。つまり基本路線はどこも変わらんのです。
でも、今シーズンはそれに加えて渋いって要素と潮加減の攻略要素が加わっているので、食わせた時の達成感が半端ない。

 今シーズンの沼津は、春先は状況が良かったみたいだけど、5月からはあまり良いとは言えない状況。自分は、湾奥の護岸や堤防で竿を出す事が多いけど、こんな場所で?という奥まった所でも、当て潮になったり、激流になったり、渦を巻いたり、なんだか手ごわい潮が多い。潮にもエルニーニョの影響ってあるのかな?


前置きはこの位にして、今回の結果。
今回は30cm位のが1枚。釣果的にはしょぼいけど、ちょっとテクニック的な要素があったんでその辺りをお伝えしたいと思う。

 釣り開始から潮がずっと右に流れており、最初の10投位はエサトリもそこそこいて「お!わりと良いかも」と思っていたんだけど、潮が弛んだり、逆に動き出すと、途端にオキアミすら無傷で残ってくる始末。こんな状況だから、コーンなんてあり得ないわけで、オキアミ時々確認の為のボケっていうエサのローテーション。

 このままではボーズ必至の状況と思われた17:00頃、急にエサトリがヤル気を出してきた。コーンは相変わらずだめだけど、オキアミがキレイになくなってくる。ウキにもアタリがしっかり出る。で、潮はトロッと右に流れている。このタイミングで煮え切らず、投点をそれまでの場所から5m位手前に変更。仕掛けをおもいっきり寝かせてタイミングをとっていたら、その変更直後1投でオキアミに食ってきた。この魚の活性が上がったタイミングが15分も無い位に狭い時間帯で、この一尾を釣った後に潮が止まったと同時にオキアミすら取られなくなってしまいそのまま終了した。

 今回投点を変更して釣れたんだけど、これって結構使うテクニックの一つ。エサトリが多い場所を探して、雰囲気が出るまではエサトリゾーンで釣っているんだけど、チヌに食わせるタイミングで投点を変更するって方法。そういや、今シーズン1発目の沼津でも使ったっけ。

 過去、永易師匠が秋田の船川沖堤で見せてくれた永易マジックもこれだった。周りがエサトリすら釣れない中、一人で17枚だったかな?釣ってみんなを驚愕させた。この時は、ダンゴをわざと毎投根掛かりするポイントに放って、魚っ気が出てきたタイミングで根掛かりしないゾーンで勝負に出るってテクニックだった。ハリスはもちろん、針は2袋消費する勢いで根掛かりする訳だから、どれだけセオリーから外れた事をやっているか分かるかと思う。

 セオリーって、あくまで人間の考えなんで、実は海底で起きている事は逆の事が多い。自分の常識は魚にとっては非常識だったりする様に感じる。投点を変えるってテクニックもそういう類の一つの例だと思う。とはいうものの、投点を変えるのも状況を的確に判断する必要があって、変更ポイントに投げるタイミング、変更した位置に投げる回数なんかも判断が必要となる。やみくもに投点を変更するって事は、せっかく集めた魚を散らす結果になるという諸刃の剣の要素も含んでいる。

 こんな感じっすかね。
例年6月には状況が良くなるはずのこの場所。今シーズンはまだちょっと早く感じた。エサトリが多くなればもっと面白いんだけどね。