Driving lessons with the 911 R - Lesson 3 | Highest "R" PartⅡ

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ホンダ(旧車・絶版車)好きのブログです。現在の相棒はCIVIC TYPE-R(FD2)。最高の相棒との日常等を綴っています。

さてLesson3 Driving lessons with the 911 R - Lesson 3: Heel-and-toeです。

今回はヒール・アンド・トォー(ヒール・アンド・トゥー)
バレーでは、トォーシューズというくらいですからトゥーではなく、トォーだと思うのですが・・・
よくトゥーと書かれてますね。toeをトゥーと読むのかな・・・

まっ、それはさておき、ご存知無い方の為に説明しておきますが、これは読んで字の如く「かかととつま先を使ったペダル操作です。」



最近は、シンクロレブコントロールというシフトダウン時に自動的に回転数をあわせてくれるデバイスがあったりしますが(今回の動画のスポーツモードも同様です。)元々は、変速しやすい回転数に合わせる為やミッションの駆動系を保護する為に回転数をあわせてシフトダウンする為に行う操作です。

何故、回転数をあわせるのか・・・

MTを運転した方は分かると思いますが、シフトをアップ(高いギヤにすると)するとエンジンの回転数は下がります。シフトをダウンすると(低いギヤにすると)エンジンの回転は上がります。自転車で言うと大きなギヤ(1段目の低いギヤ)だと軽いので回転(漕ぐ)を上げなくてはいけませんが、小さなギヤ(6段等の高いギヤ)だと漕がなくて良い分重たいので回転数は低くなりますよね。それと同様です。

ですから、スピードと回転をあわせてシフトダウンしないと車の動きがギクシャクするという事が分かると思います。(映像でも分かりますよね)
そうすると、ギヤミッションにも負担がかかります。
そういう事の無いようにする為に回転を合わせるわけです。
ヒール&トォーではありませんが、ブレーキをを必要としない場合にシフトダウンする際、アクセルだけを煽って回転だけをあわせてシフトダウンする場合もありますが、ヒール&トォーはクラッチを切りシウトダウンする際、ブレーキを踏みながらアクセルを煽ります。


市街地で使う事はありませんが、サーキットや山等を走る際には必要な操作です。
(市街地ではそれほどスピードが出ていませんし、回転を上げてカーブや交差点を曲がることは殆どないと思います。)
しかし、サーキットや山(上り下りもあるから)ではそうはいきません。
スピードを落とした後に加速が必要になったりします。


急なカーブを曲がる時にスピードを落とさない人はいませんよね。
ATの場合は、ブレーキを踏んでスピードを落とした後にアクセルを踏めば自動的に変速してくれますが、MTの場合はそうはいきません。高いギヤのままでアクセルを踏んでも加速しませんし(最近の車は電子制御を含めガソリン等の品質も良くなったので、そうの様な事は少なくなりました。エンストすらし難くする制御をしたりしています。)古い車等ではノッキング(ガラガラ・・・カラカラ・・・というエンジン音がして加速しない)したりします。
ですから、ギヤを低いギヤにシフトダウンする必要があるのです。
また、最近の車はシンクロ(回っている二つのギアの回転差を自動で合わせてくれる装置)やクロスギヤトランスミッション(それぞれのギアのギア比の差が比較的近いものにする)等を採用しているので簡単に変速操作ができますが、旧車の場合は、これがなかったり、または弱かったりしたので、ギアチェンジの際にドライバーがギアとギアの回転数をきちんと合わせてシフトレバーを操作しないと、レバーが弾かれてギアが入らなかったりします。

ちょっと難しい話になってきましたが、ドライバーがちゃんと操作しないと車は動かないという事です。

てな事を書くと、やっぱりMTは難しそう・・・ATが良いや・・・という人がいると思いますが・・・
これは、個人的意見ですが、MTの方が安全だという事も言えます。
それは、スピードを落とすべき所は落とす。止まるべき所は止まる。
そういうメリハリのある運転が要求されるからです。
中途半端なブレーキで曲がっていく。また、止まるべき所を止まらなかったりする。
これはATならではです。
MTの場合、次に必要な操作が求められるので中途半端な操作が出来ないのです。

話がそれますが、アクセルとブレーキの踏み間違いも同様です。
低速で前進するには低いギヤにし、クラッチ操作をし(必要時はアクセル操作あり)前進します。バックも同様、バックギヤに入れ、半クラッチを繰り返しながらバックします。(必要時にはアクセル操作あり)ですから踏み間違い等あり得ないのです。
足を離したまま(クリープ現象)でバックできれば別ですが、車によって起きたり起きなかったり・・・動いたとしても、ハンドルの切り込みが深いと動かなくなったりします。
その際、何処かに置いたままの足をいきなりペダルに移動しなくてはいけないわけです。
その時に自分の足の位置とペダルの位置が分からなくなってしまう為に踏み間違いというものが起こるのです。

ということで、私はMTを推進している次第です。
安全面が高く、そして、何よりも自分で操る悦びを感じられるのがMTなのです。

意見には個人差があります。(by さだまさし)


話があらぬ方向に反れてしまいましたが、MTを運転する際はヒール&トォーを覚えておく必要があるということなのですが、これは教習所では教えてくれない事です。昨今は、色々な媒体で操作方法を知る事が出来ますが、誰かが手とり足とり教えてくれる事ではありません。
それこそ、それらの操作が可能な所にいって繰り返し練習するしかありません。
別にサーキットに走るわけではありませんが、私もそうやって覚えました。