サンソフトから1985年に発売されたファミコンのいっきです。
元は同年にリリースされたアーケードゲーム。
むかし、むかし、それは江戸時代のお話。
あるところにお百姓さんの食べる米まで年貢にとりたててしまう悪代官がいました。
このままではみんな飢え死にしてまう。
そこで、耐えかねた二人のお百姓さんが立ち上がりました。
元気な働き者「権べ」と、若いがしっかり者の「田吾」の二人です。
たった二人での百姓一揆、痛快時代劇の幕があがるのです。
いっきは見下ろし型のアクションゲームです。
田園地帯、お墓・池、代官屋敷、屋敷の内部という
4つのステージをクリアするのが目的。
代官の手下である忍者の攻撃をかいくぐりながら
小判を8枚集めると1ステージクリアとなります。
いっきの特徴といえば、画面をスクロールするさい、画面の端まで行くとスクロールが始まるのでスクロール先がまったく見えないというやりにくさ、
パワーアップアイテムであるはずの竹ヤリを取ると攻撃しずらくなり余計に弱くなるという意味の分からなさ、
そして、2人で一揆を起こすという壮大なスペクタクルでありながら、エンディングがなく無限ループするという残念さなどがあいまってクソゲー評価される事が多いです。
ただ、自分的には愛すべきクソゲーという感じで、クソだけど何か愛おしい。クソだと思っていてもやってしまう魅力がどこかにあります。
バーチャルコンソールで配信されている事からしても、そう思っている人もおおいのではないでしょうか。
最後に主人公の権べといえば伝説上の楽土「アトランチス」を冒険した冒険家「ウィン」の師匠であり、小型爆弾エテルナル・ダイナマイト「ボン」の開発者であるという逸話があります。
二人で一揆は起こすし、権べ、ただ者ではありませんね。