アドベンチャー・キッズ〜ポールの冒険〜で遊んでみた | バーチャルコンソールクエスト

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ゆるゆるゲームブログ

※本日はモヤモヤさま~ず2のショウ君ナレーションで脳内補完シクヨロ。

昨日より配信が始まったアドベンチャー・キッズ~ポールの冒険~。
軽い気持ちで遊んでみたらこれがとんでもない魔物、
ぶっちゃけドイヒーな作品だったので
これは是非とも紹介せねば、俺がやらねば誰がやる。
的な盛り上がりを、マダオがひとりでみせちゃったみたいなので
その勢いのまま感想文書いちゃうみたいですよ。
それでは


アドベンチャー・キッズ~ポールの冒険~っつうのは
アイシーエムジャパンっつう会社が作った横スクロールシューティングゲームみたいです。



モヤモヤPOINT
アドベンチャーゲームではない





アイシーエムジャパンって、聞き慣れない会社ですね。
つうことで、ちょっくらグーグル先生に聞いてみたところ
東京某所にある、電話代行サービスの会社が沢山出てきて
ゲーム情報は任天堂の公式サイトとレビュー投稿が一件も無い
大手ゲームサイトの製品情報ページしか出てこなかったです。



モヤモヤPOINT
グーグル先生にもよく分からない




気を取り直して、本編解説いきましょう。
自機は赤ん坊であります。
名前はポール。
任天堂のダウンロードコンテンツで、ポールと名前がつけば
Wiiウェアのポールを連想してしまいますが
彼とは縁もゆかりもありません。



モヤモヤPOINT
セガのあいつではない




まあとにかく、ポールを操作して、敵を倒せっつうことですね。
赤ん坊が主人公とか、無茶ぶりにもほどがあるぜって言いたいところですが
任天堂DSiウェアのメーカー公式紹介文によると

豊富な海洋資源を狙って、ウミ星人が地球を侵略しようとしています。
そこでカンフー修業中の赤ん坊、ポールが立ち上がりました。
さあ、地球の運命は?


と、スペシャルな赤ん坊なようなので、そのような突っ込みは野暮ってなもんです。
むしろここは「ウミ星人ってなんだよ!」と
さまぁ~ず三村風に突っ込むのが正解ではないでしょうか。



モヤモヤPOINT
いずれにしてもドイヒーな設定




さて、設定が分かった所で肝心の中身です。
操作は十字キー、ボタンはショットボタンのみと、とてもシンプルです。
下画面にゲージがありまして、ボタンを押し続けるとゲージが溜まり
放すと溜め撃ちが発射できる仕様みたいっすよ。
溜めはゲージ半分ちょいで発動するレベル2とMAX時に発動するレベル3があり
それぞれ違った攻撃が用意されてるみたいです。
攻撃はノーマルのエネルギー波の他、敵を倒すと得られるショットアイテムもあり。
ショットは全部で6種類。
デフォルト装備のエネルギー波は、溜め時間で威力が変化、レベル3だと貫通性能が追加。
しかし敵によっては貫通出来ない場合もあります。
ここからはアイテムにより追加されるショット。
直線に伸びてアイテム回収にも使える如意棒は
レベル3だと如意棒を投げます。
こいつも貫通性能があって如意棒の場合はどんな敵でも貫通します。
手裏剣はレベル2で3方向、レベル3は全方位に手裏剣発射。
レベル3の手裏剣は画面端に触れると跳ね返るリフレクト仕様になります。
ハンマーは放物線を描いて飛んでいきます。
レベル2では3方向。レベル3は画面全体が震え敵弾も消せます。
カプコン系のアイテムでいうとメガクラッシュみたいなもんです。
お次は忍者というアイテム。
これは自分の分身を敵にぶつける技で、敵をゆるく追尾する
いわゆるホーミング弾の一種のようです。
レベル2は分身数体、レベル3になるとなぜか巨大な如意棒に乗って突撃。
威力は高いのですが突撃してる時はいいけど戻ってきた瞬間から当たり判定があるので
弾幕の多いボス戦では少々使い辛いです。
最後は巻物。
こいつだけはレベル4まで溜められまして
2は身代わりの雲を射出、敵は雲を攻撃するというデコイなショット。
レベル3は上下に分身が出て攻撃力も3倍になるワイドショットみたいなもんです。
分身にも当たり判定があり敵弾に触れると分身解除となります。
そしてレベル4。
ゲージマックス状態で更に5秒以上溜めると発動。
下画面に臨・兵・門・者・皆・陣・列・在・前の九字が表示されるので
順番にテンポよくタッチ出来ると秘技発動。
敵弾&雑魚的は一掃出来ます。
が、中ボス以上には効いてるかどうかよく分かりません。
十字キーと1ボタン仕様からいきなりタッチパネルのミニゲームを強いられる上
溜め時間もかなり長めとけっこう面倒くさい仕様の割にはしょぼい効果で
そんな暇あったら弱ショット連打で撃たれる前に墜としたほうが安全です。



モヤモヤPOINT
秘技が一番使えない




ポールはライフ制で、敵弾に触れる度におしゃぶりがひとつ減りまして
おしゃぶりがなくなるとゲームオーバー。
ステージは全部で7つ。
1ステージの流れをざっくり紹介すると
雑魚編隊→中ボス→ステージボス
な感じです。

難易度はイージー・ノーマル・ハードの3種類。
最初にドイヒーなゲームと言いましたが
シューティングゲームとしては、そこまでドイヒーな作りではなく
けっこう遊べる内容で、横スクロールシューティングにありがちな
敵編隊とステージの障害物で殺しにかかるタイプではなく
編隊と弾幕で殺しにかかるタイプなのですが
最近の弾幕ゲーのような感じでもない、どこか懐かしい感じの弾幕。
特にハードでの敵の攻撃なんか、高速弾と低速弾のハーモニーがなんともいえない、
マダオの懐古センサーがビンビン反応する作りだったりするみたいですよ。




モヤモヤPOINT
シューティングとしては意外にちゃんとしてる




それじゃどこがドイヒーなのか。
ここからが本題です。
まず全体的な雰囲気。
魚モチーフだったり、自機が人間だったりと
ダライアスや中華大仙を彷彿とさせる作りで
多分中の人的はタイトーLOVE、リスペクトタイトーで作ったのではないかと推測するんですが
リスペクト具合がどうにもおかしいのです。
自機が赤ん坊、敵は可愛らしい海の生き物。
これだけなら別に悪くないんだけどね。
実際に動いてるとこ見るとたまげます。
敵キャラの動きは基本2枚で表現。
ボスは一応大ダメージモーションと怒りモーションがありますが
それでも多くて4~5枚。
自機も基本2枚なんだけど、何故か頭頂部のうぶ毛だけ別に2枚あったりと
こだわりポイントが可笑しいです。


モヤモヤPOINT
キャラの作りがツクールレベル



演出面でもダライアスフューチャーなところがありまして
それはボス直前に仕込まれてるんだけど、
そう、ダライアスではサイレンの音と共に画面一杯に表示される
WARNING!
の文字。
ポールにも同様の演出があるんだけど、これがおったまげな演出で
ボス直前になると丸ゴシック斜体10%ぐらいな白文字で

注意!!

と右から挿入されるんですよ。
思わず三村風に「注意ってなんだよ!」と突っ込まざるを得ない
ほんとにびっくらこく演出でたまげるね。



モヤモヤPOINT
意味としては間違いではない




そしてそして、極めつけは音楽。
カジュアルな世界観に合わせた、能天気な音楽のオンパレード。
ならよかったんですけど、後半わりとシリアスな、
というかタイトーサウンドチームZUNTATAが手掛けそうなロックなBGMなのに
どうもサウンドプログラムが音痴らしく
なんかちょっとおかしなことになってしまっています。
このサウンドプログラムに、有吉弘行風にあだ名を付けるとしたら
『チューニングの狂った絶対音感』とでもつけてしまいそうな出来です。



モヤモヤPOINT
機械音痴じゃなくて機械が音痴




そんなこんなでお送りしてきました
アドベンチャー・キッズ~ポールの冒険~の感想文。
こんなドイヒーな作品、みたことない。
1000円自販機級のモヤモヤした作品ですので
モヤモヤしたい方は、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。


※ショウ君ナレーションで脳内補完はここまで






えー、ネタとはいえ、ドイヒー連発失礼しました。
そういえば以前、ゲームについて考えるで僕が思うクソゲーの定義として


・商品として未完成
・ゲームのアイデアが面白くない(作品として未完成)


この二つを挙げましたが、これで遊んでてもう一つあること思い出した。
ということでここでもう一つ挙げてみたいと思います。
僕が思う、これを満たせばクソゲーな定義。

・凡人には理解不能なセンス


凡人には理解しがたいセンスを持った作品で
そのズレが楽しめる範囲であればバカゲー、あまりにもズレすぎるとクソゲー判定。
という評価もありますね。
で、ポールですが、うーん、難しいなあ。
ゲームとして遊べるのに、作った人の一生懸命さは感じられるのに
どっかでボタン掛け違えてる感に溢れた作品に仕上がっていまして
クソっちゃクソだけど、憎めないクソというか
むしろ遊ぶほどに好きになりましたwww
いやあ、ほんと久しぶりに、ゲームの出来損ないじゃなく
真面目に作られてるのにおかしなことになってる作品に出会ったなあ。
これ面白いです。
僕これ大好きです。
1990年代にですね、セガやナムコがバーチャファイターや鉄拳等
最先端の技術を駆使したゲームを世に送り出してた頃に
ポロリと変な作品出して僕らを唖然とさせたことがあるんですよ。
セガだとずんずん教の野望、ナムコだとダンシングアイ。
もうほんとにセガやナムコご乱心かと言いたくなるような作品なんですけど
ゲーム自体は遊べない事は無いけどセンスがおかしすぎる作品なんですけど
記憶には鮮明に残ってるんですよねえ。
思い出の作品としてしっかり刻まれてる。
今回配信されたポールの冒険は、あの辺と並べてもいいかもしんないなw
というおかしさがありまして。
なんというか、ほんと憎めないんですよ。
これは好きと言わざるを得ないw
という域に達してる感じですwww
いやあ、ほんと、まいったまいった。



モヤモヤPOINT
出来が悪い子ほどかわいい




スタッフさんにはしっかり勉強してもらって次リベンジして欲しい気がしますが
このままおかしな方向で突き進んで欲しい気もしますw
笑顔で「うわぁ、ハズレ引いちまったか」と言える作品なんてそうないですからねw
ほんと憎めない奴だ。
こういう作品こそストレス発散にもってこいかもしれないな。
なんてこと思ったマダオであります。
以上、アドベンチャー・キッズ~ポールの冒険~で遊んでみたでした。
コレを読んで買うか買わないかは、あなた次第です。
僕に文句言わないようにw