THE 密室からの脱出(DSiウェア版)で遊んでみた | バーチャルコンソールクエスト

バーチャルコンソールクエスト

ゆるゆるゲームブログ

えー、面白いと思ったものを勢いに任せて取り上げておりますDSiレビュー。
5回目の今回は@SIMPLE DSシリーズ Vol.1THE 密室からの脱出であります。


@SIMPLE DSシリーズとして登場したTHE 密室からの脱出でありますが
既にパッケージでは2作登場している、実績のあるシリーズのようなんですが
僕は残念ながらパッケージ版は未プレイなので今回が初体験、ということに。

タイトルから分かるとおり、本作は密室からの脱出することを目的とした
アドベンチャーゲームであります。
ステージは全部で三つ。
1ステージはチュートリアルな位置づけ。
1ステージを抜けると出た先で退路を断たれ2ステージ目開始。
3ステージ目は1ステージと2ステージを行ったりきたりしながら
最後の脱出となります。

アドベンチャーゲームということでプレイヤーがまずやるべきことは調べる、調べる、調べる。
タッチペンで気になるところをタッチして調べて情報やアイテムを収集。
アイテムはクローズアップして詳しく調べることが出来まして
複数のアイテムを調べることによってA+B=C、と違うアイテムに変化することもあり。
で、色々得た情報やアイテムを元に、ステージに仕掛けられている謎を解いて
出口を見つけて脱出すればクリア、となります。

アイテムをクローズアップして調べるところなんかは
僕の大好きなDSのアドベンチャー、おさわり探偵小沢里奈に通ずる楽しさがありますね。
つーか、DSとアドベンチャーは相性がいいですなあ。
昔のテキストアドベンチャーだったら
見る→花瓶→→花があります
見る→花…
と、調べる一つで複数回のステップが必要で
フラグ立てに忍耐力が必要ですけどw
DSだと気になるところタッチしまくれば済みますから。
文字を書くとか、スライドさせてカーテン開けるとか
直感的なギミックも盛り込めて臨場感が増しますしね。
絶滅危惧種だったアドベンチャーゲームに新たな道を示したDSはやっぱすごいや。

と、DS本体に感心してばかりじゃいかんですなwww

えー、アドベンチャーゲーム、特に本作のような脱出ゲームは
仕掛けの面白さ=作品の面白さ、と言っても過言じゃないでしょう。
一応簡単なストーリーもありましてネタばれしないようにざっくり書きますと
ここは何処、俺はなにしてんだ?
てな感じで1ステージが始まり、出口を探してくうちに
自分の置かれてる情況を思い出していって…
といった感じで、そうさなあ、タモさんがストーリーテラーやってる
世にも奇妙な物語でありそうなショートストーリー。
まあ可もなく不可もなく、といったところか。
この舞台設定が閉じ込められる空間を演出してるんで
ストーリーももちろん重要ですし、ここが面白くないとゲームも盛り上がらないんですが
それでもストーリーの出来以上に仕掛けの出来の方が重要ですよね。
謎があっさり脱出できるような出来だといくら話が面白くてもつまらんですし
かといって解けないほど理不尽な謎だとこれまたつまらんですからなあ。
アドベンチャーゲームって評価を得るのが難しいジャンルだなあ。

で、こいつはどうなんだ、といいますと
これがなかなかよく出来てました。
簡単すぎず、難しすぎず。
終盤僕にはちょっと難しかったけど。
本作の仕掛けは大きく分けて2種類。
アイテムを見つけ出し、使い方を推理して仕掛けを解くものと
部屋に残されたキーワードを元に正解となるキーを導き出して解くもの。
調べる過程で気になるものを見つけた場合は、
メモ帳開いてタッチペンで直接書き残すことができまして
メモしたものを見ながら仕掛けを推理していく過程はなかなか楽しく
謎を次々解決して正解に自力で辿りつけた時のうれしさときたら
それがどんなゲームの、大事件であれ小さな事件であれ脱力話であれ
小さくガッツポーズしたくなるもんですな。
やっぱこう、見つけた!解けた!!!
という感じが味わえるのはアドベンチャーゲームの醍醐味です。

舞台としては二つしかないんですが
狭い舞台だからこそほどよく詰め込まれた仕掛けを存分に楽しめた感じです。
パッケージで買うアドベンチャーよりも構えず遊んでた、というのもありますな。
短編小説を楽しむように遊べました。
このボリューム、この価格、この販売方法だったからこそ
満足のいく出来だった、ともいえそうです。
これが低価格ラインだとしてもパッケージだとちょっと物足りない…
というか、アドベンチャーゲームってパッケージだと
同じ価格でいつまでもやり込めるアクションとかRPGなんかと比べられるので
どうしても物足りなさが付きまとうんですが
DL販売だとベスト版を下回る価格帯で勝負できるので
その物足りなさを感じさせることなく純粋に作品の出来で評価できるなあ。
そんなことを思いました。
すべてのアドベンチャーゲームはDL販売にしたほうがいいかもwww


以上、週末本腰入れてプレイ開始し、3ステージ目のあるアイテム回収法のところで積んでしまい
しばし途方に暮れたのち、諦めて攻略のヒントはないかとググりまして
あ、あれはそういう使い方も出来るのね(・ω・)!
と感心した後プレイ再開して
残りは自力でなんとかクリアしたマダオがお送りしました。
正味4時間ちょっとの脱出劇でしたがなかなか面白かったですよ。
アドベンチャー好きな方は是非。