医療訴訟(歯科)で患者が本人訴訟にて勝訴 | 福岡若手弁護士のblog

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http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1269067631

説明義務違反を根拠とする、再矯正

治療費などの損害賠償請求で

あろうが、この女性は天晴であるあっぱれ

私も弁護士資格を持ってはいるが、

医療訴訟の相談があっても、必ず

自分では引き受けず、それを

取り扱っている弁護士を紹介させて

いただくことにしている紹介

 なぜなら、医療訴訟が専門家を

相手とする技術訴訟の1つであり、

付け焼刃では、勝てる見込の高い

訴訟も失敗するリスクを回避

できないと考えているからだ。

そんな専門家相手の訴訟で法曹

資格を持たない人が勝訴した

ことは、称賛以外の何物でもない

>医者や弁護士は委任契約だが、

>その歯医者に裏切られた。

>弁護士も信用ならないと思い、

>自分で六法全書を買ったり

>インターネットで調べた。

>裁判で認められて満足

 正直な話、弁護士がこの医療

訴訟を受任するとしても、着手金

だけで数十万円かかることは

間違いない。法テラスがあるでは

ないか、と言われても、法テラスが

認容する料金内で受任してくれる

弁護士を探すのが一苦労のはずベル袋

 当該女性が弁護士抜きで進める

ことを決意した背景事情は1つでは

ないのだろうが、「弁護士をとにかく

増やせばアクセス障害が除去される」

という、経済同友会などの単純な論法は

こういう場面には適用されないことは

強調しておきたい。

つまり、医療訴訟を責任もって受任

できる弁護士の技術水準を獲得

するには相応の時間と経験を要する。

現に私はそれがわかっているから

医療訴訟には絶対にタッチしない。

また、相応の時間と経験を費やした

弁護士にとっては、その負担感を

知っているからこそ、安い費用で

請けてもよいという人は稀有な

人と思われる麻呂採算を度外視

できるスタッフ弁護士の中で、

かような専門領域の技術水準を

獲得できるシステムを構築しないと、

こういう領域での真のアクセス障害は

解消できないのである

ろぼっと軽ジK