ファインダーを覗いても楽しくないな〜と感じてたら、
実は“利き目”の視力が落ちていた(ダメぢゃん)。
それで、反対側の目で覗き、苦労してピントを合わせた後、
まっいっかぁと思い腕をぐるんぐるん回しながらシャッターを切った。
そしたら、私の理想とする写らない写真に近いのが撮れた。
もっと性能の低いデジカメと、もっと暗いレンズを使ったら
まだまだ良くなる予感がある。
105年前の5月、ロシア・バレア団を率いるディアギレフは
新作『春の祭典』を初上演するが、前衛的な舞台に不慣れな観客もいて
シャンゼリゼ劇場は罵声と歓声が交錯したという。
その62年後に公開されたスピルバーグ監督の映画『ジョーズ』は
美女が人食いザメの犠牲になるオープニングで観客をパニックに陥れたが
私がいま聴いて思う限り、有名な『ジョーズ』のテーマ曲は
ストラヴィンスキーの作曲した『春の祭典』のパクリ。
自然遺産については専門外だけど、私たちはなんと多くの芸術遺産を
引き継いでいることだろう。その芳醇な味わい、贅沢さを感じる時、
人は歓喜の内に滅んでもいいんじゃないかとさえ思う。
えっ?お前はどうするのかって? ・・・私ィ?
まぁ待ってれば そのうち本気を出すから、とつぶやきながら
庭先でピザを食べた日曜の午後の巻。