こんにちは~
昨日待ちに待った雨がやっと降りました~
いつ降るのかと、毎日何回も週間天気予報を見て、雨の予定が急に曇りになったり、がっかりなお天気ばかりだったのですが、やっと昨日の午後から雨が降りました。
なので昨日の午前中は、残りの野菜の苗を植えて、これで夏野菜の苗の植え付けは全て完了です~
昼ごはんを食べてすぐに買出しに行きたかったので、簡単にカレーのお昼ごはんにしました。
カレーはいつも多い目に作って、残りは冷凍しておくんです。
なぜか冷凍したカレーの方が美味しいんですね~。
ゴロゴロ入っているのは、にんじんとじゃがいもではなく、にんじんと大根です。
大根のカレーは美味しいのよね~
いつもは鳥ももにくを使うんですが、なかったので合いびき肉で作りました。
【農家のレシピ】大根入りチキンカレー by FarmersK
そして本格的に採れだしたスナップエンドウはシンプルに塩茹でで。
やっぱり旬のものはシンプルに食べるのが一番美味しいですね~
【農家のレシピ】スナップエンドウの塩茹で by FarmersK
そんな感じでさっさとお昼ごはんを済ませて、街へ食料品の大買出し。
雨がすごく降っていたので、びしょぬれになったけど、冷蔵庫は畑と同じく潤いました
仕込みは今日は畑仕事をお休みするので、ゆっくり今日やろうと思っています。
そういうことで、今日はお休みなので、「よもやま話」第二弾にしたいと思います。
第一話:よもやま話「私の時間の作り方」はこちら です。
又前のようにダラダラ、長ーい話なんですけど、よかったら聞いてくださいね。
今日は「根っこ」のお話をしたいと思います。
冬休み以外は毎日毎日野菜と触れ合っていて、例えば小松菜の収穫が始まれば、1週間ずーっとずーっと小松菜を見ているんです。
小松菜を見ながら、
どうやって食べたら美味しいんだろう
小松菜の一番の特徴は何かな
何を活かして料理すればいいんだろう
逆に嫌いな人はどこが嫌いなんだろう
別のあの料理に小松菜は使えないかな
そんな感じで、小松菜だけではなく、きゅうりを収穫しながら、なすの整枝をしながら、白菜の苗を植えながら、色んな野菜を見てどんな風に料理をしようかとよく考えているんです。
そして料理のこと以外でも、その野菜の特徴を見て他の野菜と比べたり、ある時は、「自分」に当てはめて考えたりするんです。
野菜の成長を「自分」に当てはめて考えると、とても感慨深く、逆に自分の人生の指針になったりするんです。
そんな中で、一番考えさせられたのが「根っこ」
野菜の根を観察するととても面白いんです。
例えば白菜ね。
白菜ってすごく大きいでしょう。
でも、根っこってこんな感じなんですよ。
小さいでしょう~。
だから苗を植えつけて、少し成長したときに、台風が来たことがあって、その時に白菜の苗が、竹とんぼのように、ピローンと飛んで行ってしまったことがありました
ただし白菜も含めて、アブラナ科の野菜(きゃべつ、小松菜、チンゲンサイ、大根など)はとても芽が出やすい野菜なのです。
小松菜なんて種を播いて3日くらいで芽が出ます。(季節によって違いますが・・・)
次はね、オクラ。
オクラって背が高い野菜なんです。
私も背が高くて170センチ以上あるのですが(縮んでいるかも・・)それ以上に背が高いんです。
そんな背の高いオクラを支える為には、こんな根っこが必要なんですよ。
太いごぼうのような根。
長くて太い根がないと背の高いオクラを支えられないんですね~。
オクラもアブラナ科の野菜と同じく、とても芽が出やすい野菜です。
種を水に浸しておけば、2日もかからず芽が出てきます。
そしてオクラは直根性(ちょっこんせい)の野菜で、大根やごぼうのように太い根がまっすぐに伸びる野菜。
だから根を切断したり基本的に移植に向いていない野菜なんですよ。
そんなオクラと正反対で、何度も植え代えても枯れずにたくましく成長する野菜があります。
例えばセロリ。
こんな小さなセロリの苗。
でもこの苗、種を播いてから既に1ヶ月以上も経っているんです。
とにかく成長が遅い。
でもね、「根っこ」がすごいんです。
この小さな苗の根は・・・
こんなに長い。
しかも地上部分よりも根の方が長い。
決して太くはないんだけど、細い小さな根が無数にあるんです。
そしてセロリは種を播いて、芽が出るまでに1週間以上、時には2週間近くかかることもあるんです。
そんな芽がなかなか出ないセロリなんですが、一旦芽を出せば、とても強く、何度植え替えてもたくましく成長するんですよ。
そして種を播いてから半年後。
立派なセロリになりました。
そんな強い野菜の根があるんだけど、最も強いんじゃないかなと私が思う野菜はこれ。
これは「ねぎ」です。
夏に一旦引っこ抜いて、干して、又植えなおすんです。
カラカラに干からびたねぎ。
根は長い根がいっぱいついています。
そんな干したねぎを1本か2本ずつ畑に植えるんですよ。
そうして1本の干からびたねぎが、たくましく成長して・・・
こんなに増えて大きくなるんです。
これは1本植えたネギが分けつしてこんなに増えるんですよ。
すごいでしょう。たくましいでしょう。
でもネギもセロリと同じく、種を播いても芽が出にくい野菜なんです。
出にくいどころか、芽が出ない時もあります。
ただし一旦芽が出ると強いですよ~。
そんなたくましい根を作るために、夏野菜であれば、ナスやきゅうりやピーマンの根の先端の20センチ~30センチ先に穴を掘ってそこに肥料を埋めるんです(穴肥えと言います)
そうすると、肥料を求めて、根が長く長く伸びて強い立派な野菜になるんです。
今は苗を植えたばかりの賀茂茄子。
大きな蕾が1つついています。
この蕾が花になり、そして実になります。
実は成果物。
でもこの蕾、落とします。
もったいないけどね、成果物をつけるには大きなエネルギーがいるから、まだ根がしっかりと張っていないので、成果よりも根を大事にするからです。
そんな風に野菜を自分に置き換えて考えると、
根を大事にしなきゃいけないな。地にしっかり足をつけて生きていこう。
しっかり地に足をつけ、生きていれば、多少の波風があったとしても、揺れることなく、倒れることなく生きて行けるんじゃないかな。
芽が出にくい野菜ほど根がたくましい。だから今すぐ成果は出なくても根をしっかり張っておこう。
そんな風に考えたりしています。
長々と書きましたが、なんとなく伝わったでしょうか
私はどんな野菜でいたいかというと、やっぱり「ねぎ」です。
引っこ抜かれてもカラカラになっても、再度植えれば、前よりさらに増えていく「ねぎ」。
そんな強い強いねぎのように、自分をしっかりもって、今日も元気に活き活きと過ごそうって思っています
最後に大好きな相田みつをさんの詩より。
『土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない』
ご清聴ありがとうございました~
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