作業所見学会 その3 | fandoraのブログ (タマには泣いたって良いじゃない)

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子育て、絵日記です。
拙い絵ですが、お楽しみ下さい。
毎朝8時に更新中です。


さて、昨日の続きです。

就労移行支援で一般企業に障碍者枠で就労された方の
離職理由についてですが、

1つは、受け入れ企業の人事移動により、
意思疎通が困難になるという状況があるという
お話を昨日の記事に書かせていただいたのですが、

2つめの理由は、
就労者本人が「仕事が増える」という事を理解出来ない。
という問題があるそうです。

「ここまで出来るのなら、では、次はこれもして貰おう」
と考えるのが、雇用者側の考えですが、
本人は、どんどんする仕事が増えて行くと感じ、
負担に思い始め、通勤する事が出来なくなって行く
というような事があるそうです。

定型発達の人の場合は、
それだけ自分の能力が認められているという事を
認識出来るのですが、
発達障害を持っているが為に、その部分の理解が難しく、
ただ、ひたすら「しなければならない事」が増え続ける事を
「負担にしか感じられない」という現状があるそうです。

この、立川の作業所では土曜日にクラブ活動をしているのですが、
一般就労をした、ここの作業所の卒業生も土曜日のクラブ活動には
参加する事が出来るので、
その時に、いろいろなお話をスタッフの人が聞いて、
「これは、こういう事だよ」と、励ましたりしてくれるそうです。^^

就労したから「はい、終わり」ではなく、
きっちり、こういう形でアフターフォローが出来るというのは、
心強いなと感じました。

余暇活動として、クラブ活動をし、
そこで、疑問に答えてくれる人がいるというのは、
少なくとも、一般就労が出来るだけの力のある人なら、
心強いと感じるのではないかと思います。

話は変わりますが、
クラブ活動についてのお話の所で、
一点、なるほどなと感じたお話がありました。

それは、
例えば、クラブ活動でDVDの観賞をするというような場合、
発達障害を持つ人は、見た事のないDVDを
選択する事が少ないとのことでした。
人によっては、全くない場合もあるそうです。

というか、そういう人の方が多いらしいです。

我が子の場合は、
自分が持っているDVDかそうでないかの判断が出来るので、
同じDVDを購入して欲しいと言う事はないので、
そういう意味では、同じ物を選択するという感じではないのです、
ただ、ジャンルは決まっていて、新しい物にチャレンジする事が
年々、難しくなって来ているなと感じる事はあります。

そういう意味でも、
子どもの頃に多くの経験を積ませてあげる必要があるのかな
というようなお話もありました。

また、同じ物を選ぶ事で「失敗の経験」を積む事も
少ないとの事でした。

あと、今まで見た事のないDVDを選ばず、
見た事のあるDVDだけを選択するという行為は、
一見、自分で見るDVDを選んでいるように見えますが、
実は、自分で選択している訳ではないと仰っていました。

この辺り、私に取っては、目から鱗で、
とても納得出来たのですが、巧く伝える事が出来ません。。^^;;

過去の体験をなぞっているだけで、
新しい発見がないというか、
好奇心で動いていないんですよね。

本人にとっては、
それが安心出来る行動なのかもしれませんが、
「経験」を積む事には繋がらないのだろうなと思いました。

長くなったので、続きは明日。