まだまだ予防は必要です | ファミリアペットクリニックからのお知らせです【Fujiスーパー向かい】

ファミリアペットクリニックからのお知らせです【Fujiスーパー向かい】

横浜市旭区と保土ヶ谷区の区境にある動物病院です。
Fujiスーパーの向かいです。
地域一番の小さな動物病院ですが、一生懸命やっています。

日の出る時間も短くなり、だいぶ涼しくなってきましたね。
涼しくなってくるとついついフィラリアの予防を忘れがちになってしまいます。

フィラリアの予防薬は涼しくなっても投薬が必要です。
勝手な判断で中断しないようにしましょう。

蚊は平均気温14℃以上あれば活動します。
横浜ですと例年11月中旬まではフィラリア症に感染する危険があります。

フィラリアに感染した蚊が犬に吸血すると犬の体内にフィラリアの幼虫が体内に侵入します。
侵入した幼虫は1ヶ月から1ヵ月半かけて犬の筋肉内で成長します。
そうして成長したフィラリアは血管内を泳いで心臓に到達します。
心臓内で十分に成長したフィラリアは翌年から新しい子供を生み、再度蚊に吸血されることにより他の犬へ感染を広げます。

筋肉内で成長している幼虫に対してフィラリアの予防薬を投与することで感染を防いでいます。
予防薬はおよそ24時間で体内から排出されてしまいます。

ここが大事です。
予防薬を投与すると1ヶ月間薬の効果が持続されるのでは無いのです。
いまだ誤解されている方が多く存在します。

10月末または11月始めに投与した予防薬は翌日には体内からなくなります。
なので投与後から感染の危険がある14日から20日間に感染する危険があります。
そのため最終投与は11月末から12月始めに1回投与が必要になります。

フィラリア症の安全な治療法は存在しません。
ヒ素製剤を使用した駆虫方法がありますが、大変危険を伴います。
しっかりと予防することが最も安全な方法です。

お財布のために1回予防薬を諦めるか
犬のために最後まで予防薬を投与するか
決めるのは飼い主さんです。

最後まで忘れずに投与しましょう。