『風立ちぬ』★★★★☆
生きねば。
今年本目の映画
『風立ちぬ 』
--- STORY ---
大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に
覆われていた。
航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい
飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。
大人になった二郎は、上京を決意。
時代は不景気や貧困が社会を覆い、大震災をも経て戦争に突入するという厳しい中、懸命な努力の末、彼は立派な設計者になるが……
関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。
二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。
賛否両論あるようですが、ワタシはとてもスキな映画でした。
主人公二郎の声に、『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明監督を抜てき.
「棒読み。」と言う方も多いようですが、ワタシは二郎の真面目なキャラクターをイメージするのにぴったりだと思いました。
とても興味深く観れたのは、予習してから観たからなのだけど、この映画ではこれまでジブリ作品に
観られなかった新しい試みがたくさんされています。
例えば、主人公の30年と言う長い人生を描いていること、効果音を人の声で表現すること。
飛行機のプロペラ音や蒸気機関車の蒸気。車のエンジンの音や関東大震災の地響きの音など、様々な
音を人の声で表現しています。これが、この映画のリピーターが何度も見て確認したいと言う理由。
そして、ユーミンの歌う主題歌「ひこうき雲」が、ちょっとウルっとするほどピッタリでした。
本作は、堀辰雄の小説『風立ちぬ』からも着想を得ているので、ポスターとキャッシュの最後には
「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と書かれていました。
『風立ちぬ
』
2013/7/20公開済
監督:宮崎 駿
声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、野村萬斎、竹下景子、大竹しのぶ