これも復興予算なの? | あなたの心に届ける詞

これも復興予算なの?


これも復興予算なの? バス停の外国語表示、駅前再開発

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草津温泉周辺を巡回するバスの停留所。主に地元の人が利用する病院の前も、復興予算で外国語対応になった=群馬県草津町

 【木村聡史、稲田清英】東日本大震災の復興予算が、東京都や千葉県の駅前再開発や、全国各地のバス停を外国語表示にする事業にも使われていることが分かった。「防災の強化」や「復興への貢献」などを名目にしているが、「被災地の復興と関係が薄い」という疑問の声が地元からも出ている。
 国土交通省が復興予算から補助金を出している駅前再開発の事業は、8地区ある。京王線調布駅北口(東京都)や京王線府中駅南口(同)、西武池袋線大泉学園駅北口(同)、JR柏駅東口(千葉県)などだ。
 復興予算の一部の「全国防災対策費」として、12年度当初予算に約20億円が盛り込まれている。国交省は「今後の災害に備えてビルの耐震性を高めるため」と説明している。
 小さい店舗などが多い8地区の駅前再開発には従来、国の補助金が出ている。新築ビルの耐震性能をより高くするために、全国防災対策費を使って補助金を増やした。
 国交省は13年度の概算要求でも、この事業のために17億円を要求している。「駅に近く人通りも多いため、大地震が起きた時の被害の大きさを考えると、緊急性が高い」との説明だ。
 事業にあてる全国防災対策費は政府の復興基本方針に基づき、「震災の教訓」「緊急性」などを名目に全国の防災事業に使えることになっている。だが、再開発が進む地元でも疑問の声が上がる。
 京王線調布駅前の再開発事業は、15年度までに商業施設とマンションが入る15階建て複合ビルができる予定だ。このマンションに入る予定の住民は「再開発はこの地域の問題。被災地の復興にあてるべきお金を使うのはどうなのか」と話す。今後立ち退きなどが本格的に始まる府中駅の再開発地区の地権者の一人も「駅に近く、小さい店舗が密集する地区は全国に山ほどある。どうして復興予算なのか」と当惑している。
■地元住民も冷ややか
 観光庁は2011年度の補正予算に復興予算から盛り込まれた8億円をつかって「言語バリアフリー化」を進めた。全国26地域のバス停や駅の案内板を英語や中国語、韓国語などの表示もあるタイプにしたり、バスに外国語表示がでる車内モニターをつけたりした。
 「震災で全国的に落ち込んだ外国人観光客を呼び戻し、復興につなげる目的」(観光庁)という。

 ただ、26地域のうち被災3県は3カ所だけ。残る23地域は、石垣(沖縄県)や別府(大分県)、高松(香川県)、釧路(北海道)など離れた場所が目立つ。
 群馬県の草津町も26地域の一つ。巡回バスのバス停23カ所が外国語対応になったが、地元の病院前など外国人客と縁が薄い場所も含まれている。英語や中国語、韓国語が書かれた新しいバス停が立つ病院前で、地元の女性は冷ややかだった。「さすがに復興とは関係ないわねえ。お金は被災地で使えばいいのに」
 観光庁は、震災前の10年度からこの事業を始めていた。11年度から復興予算を使って予算規模も拡大したことについて、「10年度は円高デフレ対策で外国人客を増やすためだった。11年度は震災で減った分を取り戻すためで、緊急性が高い」と説明している。


なんで??

これが復興予算に??

被災地は冬を迎えようとしているのに 仮設住宅で寒く!!

被災地に使わない復興予算は役人が良いとこ取り!!