放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」 | あなたの心に届ける詞

放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」


放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」
福島第一原発事故について考え続け、放射能防御プロジェクトを進めます。
土壌調査はどういう目安と考えるべきなのか。特に西の危険は何を考えるべきか。
2011-08-21 13:54:00 | 福島第一原発


 土壌調査について、西側の数値を知りたいという方と、東北や北海道をという声があります。東北は、宮城、岩手などで動きがありますが、細かくはお伝えできないです。
首都圏と違い、地域特性のため、土壌調査を行うこと自体、いろいろ制約があると聞いていて、こちらでハンドリングしている状態ではありません。
もし、東北でご相談がある方は、個別に僕にメールしてください。
北海道はご要望が多いようであれば、来週、九州、沖縄の追加を行いますが、他にも地域的に空白になっている場所も併せて追加募集しますので、なんならそれに応じていただければありがたいです。これもメール下さい。

 なお、数値を知りたいという要求が強いので、「放射能防御プロジェクト」の西日本土壌調査分ではありませんが、僕が、別に分かっているものを伝えておきます。
正式分は今検査中ですので、このあと検査がかえってきて、とりまとめて、発表となります。
また、きょう、書いている数値は、そのエリアを代表する数値ではありません。
たまたま、ある一箇所を測定した数値です。

ただし、数箇所ですが、どこも、首都圏より顕著に数字が低いです
セシウム合算ですと、例えばチェルノブイリ当時のフランスの平均数値はおよそ30Bq/kg未満位ですから、今回の感覚のこの数字のエリアなら、フランスよりも低いくらいですし、今回がチェルノブイリのままの事象であるならば(β線核種やα線核種の危険なものが大量に遠方に飛ぶ事象がなければ)、飲食の内部被曝対策を数年単位で行い、給食がきちんと管理され、ガレキの拡散がなければ、健康被害は防ぐ事はできると考えられます。ただしやはり危険の懸念はあります。まずデータを確認してください。

検査機関A(NAIシンチレーション使用 測定機器:EMF211型γ線スペクトロメータ)、定量下限以下でも数値が出たものは表示


滋賀県日野町セシウム合算4.9Bq/kg、ヨウ素ND 
和歌山県和歌山市セシウム合算4.9Bq/kg 、ヨウ素ND
兵庫県朝来市セシウム合算19.9Bq/kg、ヨウ素ND      
三重県四日市市セシウム合算6.6Bq/kg 、 ヨウ素ND 
岐阜県中津川市セシウム合算11.4Bq/kg、ヨウ素ND
長野県茅野市セシウム合算8.9Bq/kg、ヨウ素ND 

検査機関B(NaIシンチレーション使用  シングルチャンネルアナライザー)、検出下限20Bq/kg

兵庫県神戸市西区全てND

 これらの数値が出たエリアは、この数値が全てでありませんので、ある特定ポイントの数値です。
関東より西では、これから何十箇所も数値を取る事で、傾向がわかる可能性はあります。
また、ホットスポットが判明する場合もあります。
勿論、過去に日本国内で、セシウムの土壌汚染は確認されている場所はあります。
例えば原子力施設が集中している、東海村はセシウム137で60Bq/kg程度、2009年の平均で出ていますので。
一定程度汚染されている場所は、全国元々あります。しかし、ある程度数値が出てきている場所は、今回の原発事故の関連と思います。

 このような数値であれば、数百ベクレルから数千ベクレルがあたりまえの首都圏とは異なり、大丈夫と考えたいのですが、その点で、考えなければならないのが、いわゆるホットパーティクル、細かい放射性微粒子の存在です。

僕が西日本で、顕著に空間線量が上がっている原因は、この微粒子の存在ではないかとおもっています。
土壌に多く蓄積するほどの量ではないと推測できますが、空間には、まっている。この量が一定レベルを超えると、吸引で人体に害を及ぼすのではないのかという懸念をもっています。
気管や肺に、及ぼす影響、特に肺、中皮種などに及ぼす影響を懸念しています。
前にも書きましたが、アスベストのようなケースで、慢性の長期被曝が続き、一定レベルを超えると、発症するのではないかという感覚です。
福島は言うに及ばず、南東北や関東はこの危険は濃厚と思います。
ポイントは、それより西の土壌で、高濃度に汚染されていないエリアでも、この危険を無視して大丈夫なレベルなのかどうなのかということです。恐らく発症の閾値が推測できて、さらに環境中にあるホットパーティクルの量の推測があり、吸引のモデルを立てて、どの程度吸い続けるかのシュミレーションがたてられれば、現実の危険性が判断がつくと思います。
こうしたことをどうやってはじめるのか。協力してくれる専門家がいないし、現在は、方法が思いついていません。

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福岡の講演会は満席です。五時半からの懇親会のみ空席もあるようなので主催者にお問い合わせ下さい。

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。


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 フェイスブックの「福島第一原発を考えます」が満席のため、「福島第一原発を考えます�」をつくりました。最初のグループよりも、のびのびやろうと言っています。新規に入りたい方はこちらへ。
http://www.facebook.com/#!/groups/264874763523469/
「放射能防御プロジェクト」  http://www.radiationdefense.jp/

「放射能防御プロジェクト中部」http://www.facebook.com/#!/groups/141209445967172/
中部エリアは毎月集会をしています。今月は二十七日です。

「放射能防御プロジェクト近畿」
http://www.facebook.com/groups/262087893818390/
関西では、ガレキの焼却問題の阻止が最大テーマになっています。子供の内部被曝を避けるための給食食材の見直しも。大丈夫と思われる少し遠いエリアの方が内部被曝が進んだベラルーシの教訓を生かせるのかがポイント。

「放射能防御プロジェクト沖縄支部」 http://houshanobogyookinawa.blogspot.com/
参加希望は基本的に沖縄県民か、沖縄に避難している人のようです。 沖縄は汚泥肥料の件で既に一万人の反対署名を集め、県側と交渉や記者会見もおこなっています。

「放射能防御プロジェクトヨーロッパ支部」

http://www.facebook.com/home.php#!/groups/256282161066976/

放射能被害に関心のある在欧日本人のみなさんを中心に活動が始まりました。欧州にいらっし
ゃる日本人のみなさんで、関心のある方は是非ご参加下さい。ヨーロッパの活動が日本の支えになります。


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土壌調査は 国が率先して やるものだと思う

それを一市民に押し付けて  その結果に多くの人が揺れ動く

福島の警戒区域のように 全国レベルで やる時期に来ていると感じる

そして 公表するのがスジだと思う




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