皆様は風呂にスマホを持ち込んでおられるだろうか。
私は長風呂しないので、風呂で音楽を聴こうとは思わなかったのだが、それでも時々、着信はある。部屋でコールが聞こえているのだが、あわてて裸で飛び出すのも嫌だし、第一濡れた体でiPhoneに触ったらろくなことにならない。4Sのときも、ポケットの湿気だけで露付きサインが出て、下取り不可になった。防水ケースも市販されているが、そこまでしてiPhoneを持ち込むこともないかと思っていた。
たまたまアマゾンのメールで、お勧めスピーカーいろいろの中に、防水お風呂スピーカーが目にとまった。Bluetoothでスマホと繋がる充電式のものだ。音楽だけでなく、着信と通話が出来る。潔くシンプルな機能と、2000円を切った価格に惹かれて買ってみた。
なかなか渋いデザインのパッケージから出てきたのは、おにぎりサイズのBluetoothスピーカー。本体と同サイズの大きな吸盤で風呂の壁や鏡に貼り付ける。表面はつや消し黒のシリコン塗装で、変に主張しないシンプルなデザインだ。
操作ボタンは5つ。一枚のシリコンに凹モールドのアイコンで、中央の電源、下の受話、左右の音量と頭出し兼用、上の再生・一時停止が並んでいる。風呂場ではロービジの表示が見にくいのでマーカーで上書きしているが、覚えてしまえばどうということはない。アイコンの溝に塗料を流し込んでやろうかとも思ったが、派手な表示はかえってうるさく感じるかもしれない。
さて風呂に入る。iPhoneで音楽を流しているなら、本機の電源を入れると自動的にBluetoothで繋がって、iPhoneのスピーカーはOFFになり本機から音が出る。作動中は青いLEDが点滅する。本機側で再生停止をコントロールできるので、裸になってからスマホを操作しに出ることもない。
サイズは小さいが風呂で聴くには十分な音量で、ステレオで浴室内に音が広がり、iPhoneのスピーカーに比べるとずいぶん音楽らしい音がする。ベースが鳴っているのもちゃんと分かる。良い音!と言えるほどではないが、思っていたよりははるかにまともな音だ。少なくともシャカシャカしたうるささはない。小さなトランジスタラジオ(もはや死語)のような音色だ。これなら、これから風呂で音楽を聴こうとおもう。
着信すると、iPhoneに登録した着信音のあと電話番号を英語で読み上げてくれる。ディスプレイもないので、誰からかかってきたかは瞬時には分からない。受話ボタンを押すとスピーカーから相手の声が聞こえ、音楽をBGMに湯船に浸かったままハンズフリーで通話できる。通話終了でボタンを押すと、再び音楽のボリュームが上がる。メールの着信音やプッシュ通知の着信音も鳴るが、当たり前だが鳴るだけで読めない。
防水機能は、生活防水なので、シャワーを直撃したりお湯の中に落とすとまずい。レビューを読むと浮いたそうだが、さすがに実験する気はないので悪しからず(笑) 普通に水滴が付くのは毎回だが、今のところ不具合は出ていない。風呂から上がるとスピーカーも持って出ている。
充電はUSBなので手軽だが、本機側のプラグがUSBではなく、ACアダプターについている細めのもの。この手のプラグは種類がいろいろあるので、サイズ違いだと使えない。付属のケーブルをなくすと面倒なのでご注意あれ。
ということで、限定機能のシンプルな風呂スピーカーだが、自分のニーズにはまればしっかり活躍してくれるだろう。私の場合は、「風呂で電話を受けたい。ついでに音楽が聴けるなら上等」だ。この値段なら十分なコストパフォーマンスだと思う。
レビュー記事を書くときに、メーカーのサイトなどから画像を拝借してくるだけだと気が引けるので、カタログ替わりにアマゾンリンクを貼り付けている。どうかするとメーカーのページより詳しかったり(笑)、メーカーのサイトそのものが存在しないこともあるので重宝している。アフィリエイトがどうこうよりも、いろんな人のレビューを読むだけでもけっこうな情報量なので、自分も参考になる。ちなみにこのメーカーTaotronicはちゃんと自社サイトがある。
なので、あえて在庫切れでも貼っておく。特にこの製品の紹介ページは写真も秀逸。とても分かりやすいので自分で写真を撮るのはやめた(笑) 詳細を知りたい方はそっちを見てください。
改めて見るとお風呂スピーカーは実にいろんな種類がある。もう少し投資すれば洒落たデザインのものもあるし、もっといい音のするものもいくらでもあるだろう。毎日風呂で上質な時間を過ごす人にとって、メインのオーディオと同レベルの音を求めるのも贅沢ではないと思う。忙しい一日のうちで、ゆったりと音楽を聞ける貴重な時間は決して多くないのだから。
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