今回も楽しくなる情報を見て、元気になってくださいネ。
バラエティー番組でカワイイ顔した女のコが奔放かつ大胆なギャグを連発して売れっ子になる。これは人気者が誕生する常道パターンだが、この人もそうだった。80年代、“バラドル”の元祖として活躍したシェリーさん(56)だ。今どうしているのか。
「父親を脳出血、母親を脳梗塞で亡くし、実妹もくも膜下出血で闘病中でしょ。つまり、ウチは脳血管疾患の家系だから、年に1度は必ず脳ドックを受けてたの。でも、Xデーは突然やってきた。忘れもしない、平成24年6月27日、クルマの運転中に後頭部をこん棒で思いっきり殴られたような衝撃があったんです」
大阪は梅田にあるホテルの喫茶室で会ったシェリーさん、淡々と話し始めた。彼女は神戸のサラリーマンを追って、80年代半ばに大阪に。ミナミの宗右衛門町にスナック「シェリーの店」を開くとともに、生保レディーの二足のワラジで2人の子供を育ててきた。ちなみに、運転中だったのは生保への通勤途中、スナックは4年前に閉じた。
「叫ぼうとしても呂律(ろれつ)が回らず、モグモグするだけ。ルームミラーで見たら、顔の右半分がダラ~ッて垂れ下がってる感じ。ああ、これは脳梗塞だと直感し、まず救急車に連絡し、そこからかかりつけの先生に電話してもらい、茨木市の北大阪けいさつ病院に搬送された。自分でも意外なほど冷静でしたね」
入院して半月ほどの7月15日、家族ぐるみの付き合いをしている桑名正博が見舞いに訪ねてくる予定だった。
「ところが、いくら待ってても来ない。シビレを切らしてたら、息子の美勇士くんから脳幹出血で意識不明の重体だって知らせがあったじゃない。受けてた点滴をはずし、彼が入院してる大阪の病院に駆けつけましたよ」
■リハビリで1日1万歩
退院したのは3カ月後だった。
「6カ月の入院期間中は医療保険からおカネが出る。でも、ベッドにいると気持ちが病人になっちゃう気がして、主治医の先生に直談判したの」
リハビリのために1日1万歩を目標に歩いた。
「最初のうちはなんでもないところで転んで、よくヒザを擦りむいたわ。一番効果があったのは1人カラオケかな。シニア料金で利用でき、30分100円。90分は歌いまくった。ただ、まだ雨模様の日は頭が重く、右手のひらの指を開いても、完全には開ききってない感じはある。正直、不安は不安ですよ。脳梗塞で倒れた母が苦労してるのも見てるし」
現在は保険会社からの傷病手当で生活しているが、それも12月に打ち切られる。
「先々を考え、去年、介護ヘルパー2級の資格を取り、尼崎の小規模多機能ホームへ認知症のお年寄りの介助のお手伝いに通ってるの。ワタシの闘病のこととか、入院中に書いてたエンディングノートのこととか、死の迎え方について講演して欲しいってお誘いもある。そっちもやっていきたいと思ってるわ」
また、8月10日、東天紅天満橋OMM店で開かれる伊藤咲子歌手デビュー40周年記念ディナーショーにゲスト出演する。
「去年3月、高槻市であった咲子ちゃんとリリーズのコンサートに行ったら、次は一緒にやろうって誘われたの。リリーズとは10月に東京でやることになってる」
ホテルに近いマンションに22歳の長男アレキサンダー力(りき)くんと2人暮らし。長女で、かつてアイドルグループ「推定少女」のメンバーだったLissaさん(26)は日本人の板前と結婚し、オーストラリアのゴールドコーストで暮らしている。
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