こんにちは。今年度で卒業するM2の田中です(`・ω・´)
3月14日は巷ではホワイトデーだったようですね。
理系の私には「円周率の日」(π=3.14...)の印象のほうが強いですが。
さて、バレンタインデー(2月14日)がチョコのび太の回だったので、
ホワイトデーもそういう季節モノで来るのかなと思ったのですが、
『ふくびんコンビ』と『歩け歩け月までも』という原作重視のストーリー2本立てでした!
────────────────────────────────────
『ふくびんコンビ』(てんコミ20巻収録作品)
ふくびんコンビは、福の神ロボットがついた人間に幸運が訪れて、
その代わりに貧乏神ロボットがついた人間に不幸が訪れるという道具です。
日頃から不幸に遭いまくる体質ののび太だからこそ活用できる道具ですね。
福の神ロボットをつけた状態でわざと転ぶという発想も、なんとものび太らしかったです。
転んでも痛くないから純粋な気持ちでやっているのか、
ジャイアンを痛い目に遭わせるのが楽しいからやっているのかは図りかねますが、
だらしない顔で嬉しそうに転んでいるシーンは、人間らしさが滲み出ていて、面白かったです。
話の流れからすると、因果応報としてのび太に不幸が跳ね返ってくるところですが、
とばっちりを受けることになったのはドラえもん。
激辛まんじゅうを食べる羽目になったり、
先生から「なんでキミはそんな青くて丸いんだね。ろくな大人にならんぞ。」と理不尽に叱られたり、ジャイアンのパンチが顔面にめり込んだり…
極めつきは、住民の夫婦喧嘩が原因で、マンションの3階からグランドピアノが飛んできて、
ドラえもんの頭上に命中!!
石頭のおかげでグランドピアノのほうが大破しましたが。もう散々。
それなのに「もう一回貧乏神を引き受けてくれよ~」と無理難題を押し付けるのび太。
てんコミ5巻『のろのろ、じたばた』で薬を飲んで「ファ~」ってなっている
あの名シーンを彷彿させるぐらいには、のび太の目が不気味にニコニコしていました。
この話を寓話として解釈すると、
幸福を享受して調子に乗ったのび太本人ではなく、
幸福を味わう手段を与えたドラえもんのほうが痛い目に遭うという展開であり、
なかなか珍しいパターンだと思います。
「ここから得られる教訓は何か」などと深く考えてみるのも面白いかもしれませんね。
(その他気になったこと)
・冒頭の恐竜カードは「フタバスズキリュウ」でしたね。
のび太の恐竜2006の感動を思い出しました。
・スネ夫が「そのラジコンヘリ飽きたからお前にやるよ」と言って、のび太にあげたところ、
通りがかりのジャイアンがそれを颯爽と奪っていきましたが、
そもそもリモコンはスネ夫が持ったままなので、これでは操作できません。
・作中に登場する算数のテストはついつい一時停止して見てしまいます。
名前欄はおなじみの「野比のび犬」になっていました。満足です。
大問3(2)の問は「半径5cmの円の面積」を求める問題でしたが、
のび犬もジャイアンも「式: 5+5×3=30 答: 30cm」という同じ誤答をしていました。
円の面積の公式を間違え、式の計算順序を間違え、答えの単位を間違えるという、負の連鎖。
よくもここまで見事に間違えられるものだなあ、と逆に感心してしまいました。
・ジャイアンのパパが登場しました!レアキャラが出てくると嬉しくなりますね。
・グランドピアノを放り投げる怪力女が住んでいる月見台、恐ろしい…
調べてみたところ、家庭用グランドピアノはおよそ250kgぐらいの重さがあるそうです。
────────────────────────────────────
今回の『ワンワン!あたりまえ体操』はいつになく酷かったですね。
♪あたりまえ あたりまえ あたりまえワンちゃん(ワンッ!)
(サイレンの音:ピーポーピーポーピーポーピーポー)
ウォンウォン!
なんじゃこりゃ。
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『歩け歩け月までも』(てんコミ26巻収録作品)
私の好きな作品の一つです。「歴史に名を残したい!」と一大決心をしたのび太が、
道路光線を使って地球から月まで約38万kmの道程を一人で歩いて行くというストーリー。
月へと向かう決心をするという点では、キテレツ大百科の手作りロケット回に通じるものを感じました。
歴史的偉業を成し遂げようとしたのび太ですが、
月がのぼるにつれて、道路光線の角度が垂直に近づいていき、
滑り落ちたのび太はスタート地点に戻ってきてしまいました。
美しい映像と『夢をかなえてドラえもん』の音楽で心が躍っていたところで、突然の急展開!
四字熟語で言えば、文字通り「急転直下」の展開でした。
こういう科学的なオチは藤子作品らしくて大好きです。理系の心、鷲掴みですね!
きっとこの作品を見て、月の運動に興味を持った子どもたちも少なからずいると思います。
私もふと思い立って、EDの『光のシグナル』を聴き終わった後、南の夜空を眺めてみたところ、
ちょうど満月に近い形の月が高くのぼっているところでした。月を見ると心が落ち着きます。
(その他気になったこと)
・冒頭のシーンでは、満月ではなく、左端が欠けた十四日目の月になっていました。
のび太が月に向かう夜に満月になるように、ちゃんと月齢まで配慮して描写していて、
思わず「おぉ!」と声が出ました。
・ドラえもんのポケットには普通の新聞も入っているんですね。
・「逆立ちで日本一周」「奈良の大仏の手で世界一のあやとり」「鼻から激辛ラーメン」
「たくさんの鳥を体にくくりつけて太平洋横断」
「犬に引っ張ってもらってローラースケートで世界一周」
相変わらずのび太の発想力は素晴らしいです。
将来、バラエティー番組の企画の仕事なんかをしたら、案外活躍できるかもしれません。
・久しぶりの小池さん登場!相変わらず美味しそうにラーメンを食べてました。
・田中くん、中野くん、野口くん、野比くんの順に点呼され、
のび太はギリギリ教室に駆け込んで返事をしたので遅刻になりませんでしたが、
その直後に来たジャイアンとスネ夫は遅刻になってしまいました。
五十音順だと、まだ「骨川くん」は呼ばれていないはずなんだけどなあ…
・のび太「残念でしたー レロレロレロレロ」 ドラえもん「次元が違うんだよ」
これだけ煽られたらジャイアンやスネ夫じゃなくても怒りますわ…
・のび太のママが道路光線の向きを変えて、
ドラえもんとのび太がものすごい速さで振り回されてしまうシーン、
速度を概算してみたら秒速1000mになりました。気絶します。
・のび太が「1日3時間、1時間に5km歩き、毎晩15km進む」という計算をこなしていて驚き。
その直後にドラえもんが類まれなる暗算能力を発揮していて、これまた度肝を抜かれました。
何食わぬ顔で「38万kmを歩くには2万5千333日、約70年!」と言ってのけるドラえもん。
高速演算処理装置をフル活用しているのでしょうか。
急にドラえもんのロボットらしい部分を感じてしまいました。
(そういえば『新・のび太の大魔境』でもドラえもんの暗算能力が発揮されていました)
・ジャイアンとスネ夫が昼間のことをすっかり忘れて、
「のび太、がんばれよ!」と応援していたのがシュールでした。
・夜空に道路光線が伸びるシーンで鳥肌が立ちました。音楽と作画の相乗効果で、
「ん?光の速度はもっと速いだろ…」なんていう野暮なツッコミも忘れてしまうほどでした。
・飛行機よりも高いところから落下したのに大丈夫!
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田中
3月14日は巷ではホワイトデーだったようですね。
理系の私には「円周率の日」(π=3.14...)の印象のほうが強いですが。
さて、バレンタインデー(2月14日)がチョコのび太の回だったので、
ホワイトデーもそういう季節モノで来るのかなと思ったのですが、
『ふくびんコンビ』と『歩け歩け月までも』という原作重視のストーリー2本立てでした!
────────────────────────────────────
『ふくびんコンビ』(てんコミ20巻収録作品)
ふくびんコンビは、福の神ロボットがついた人間に幸運が訪れて、
その代わりに貧乏神ロボットがついた人間に不幸が訪れるという道具です。
日頃から不幸に遭いまくる体質ののび太だからこそ活用できる道具ですね。
福の神ロボットをつけた状態でわざと転ぶという発想も、なんとものび太らしかったです。
転んでも痛くないから純粋な気持ちでやっているのか、
ジャイアンを痛い目に遭わせるのが楽しいからやっているのかは図りかねますが、
だらしない顔で嬉しそうに転んでいるシーンは、人間らしさが滲み出ていて、面白かったです。
話の流れからすると、因果応報としてのび太に不幸が跳ね返ってくるところですが、
とばっちりを受けることになったのはドラえもん。
激辛まんじゅうを食べる羽目になったり、
先生から「なんでキミはそんな青くて丸いんだね。ろくな大人にならんぞ。」と理不尽に叱られたり、ジャイアンのパンチが顔面にめり込んだり…
極めつきは、住民の夫婦喧嘩が原因で、マンションの3階からグランドピアノが飛んできて、
ドラえもんの頭上に命中!!
石頭のおかげでグランドピアノのほうが大破しましたが。もう散々。
それなのに「もう一回貧乏神を引き受けてくれよ~」と無理難題を押し付けるのび太。
てんコミ5巻『のろのろ、じたばた』で薬を飲んで「ファ~」ってなっている
あの名シーンを彷彿させるぐらいには、のび太の目が不気味にニコニコしていました。
この話を寓話として解釈すると、
幸福を享受して調子に乗ったのび太本人ではなく、
幸福を味わう手段を与えたドラえもんのほうが痛い目に遭うという展開であり、
なかなか珍しいパターンだと思います。
「ここから得られる教訓は何か」などと深く考えてみるのも面白いかもしれませんね。
(その他気になったこと)
・冒頭の恐竜カードは「フタバスズキリュウ」でしたね。
のび太の恐竜2006の感動を思い出しました。
・スネ夫が「そのラジコンヘリ飽きたからお前にやるよ」と言って、のび太にあげたところ、
通りがかりのジャイアンがそれを颯爽と奪っていきましたが、
そもそもリモコンはスネ夫が持ったままなので、これでは操作できません。
・作中に登場する算数のテストはついつい一時停止して見てしまいます。
名前欄はおなじみの「野比のび犬」になっていました。満足です。
大問3(2)の問は「半径5cmの円の面積」を求める問題でしたが、
のび犬もジャイアンも「式: 5+5×3=30 答: 30cm」という同じ誤答をしていました。
円の面積の公式を間違え、式の計算順序を間違え、答えの単位を間違えるという、負の連鎖。
よくもここまで見事に間違えられるものだなあ、と逆に感心してしまいました。
・ジャイアンのパパが登場しました!レアキャラが出てくると嬉しくなりますね。
・グランドピアノを放り投げる怪力女が住んでいる月見台、恐ろしい…
調べてみたところ、家庭用グランドピアノはおよそ250kgぐらいの重さがあるそうです。
────────────────────────────────────
今回の『ワンワン!あたりまえ体操』はいつになく酷かったですね。
♪あたりまえ あたりまえ あたりまえワンちゃん(ワンッ!)
(サイレンの音:ピーポーピーポーピーポーピーポー)
ウォンウォン!
なんじゃこりゃ。
────────────────────────────────────
『歩け歩け月までも』(てんコミ26巻収録作品)
私の好きな作品の一つです。「歴史に名を残したい!」と一大決心をしたのび太が、
道路光線を使って地球から月まで約38万kmの道程を一人で歩いて行くというストーリー。
月へと向かう決心をするという点では、キテレツ大百科の手作りロケット回に通じるものを感じました。
歴史的偉業を成し遂げようとしたのび太ですが、
月がのぼるにつれて、道路光線の角度が垂直に近づいていき、
滑り落ちたのび太はスタート地点に戻ってきてしまいました。
美しい映像と『夢をかなえてドラえもん』の音楽で心が躍っていたところで、突然の急展開!
四字熟語で言えば、文字通り「急転直下」の展開でした。
こういう科学的なオチは藤子作品らしくて大好きです。理系の心、鷲掴みですね!
きっとこの作品を見て、月の運動に興味を持った子どもたちも少なからずいると思います。
私もふと思い立って、EDの『光のシグナル』を聴き終わった後、南の夜空を眺めてみたところ、
ちょうど満月に近い形の月が高くのぼっているところでした。月を見ると心が落ち着きます。
(その他気になったこと)
・冒頭のシーンでは、満月ではなく、左端が欠けた十四日目の月になっていました。
のび太が月に向かう夜に満月になるように、ちゃんと月齢まで配慮して描写していて、
思わず「おぉ!」と声が出ました。
・ドラえもんのポケットには普通の新聞も入っているんですね。
・「逆立ちで日本一周」「奈良の大仏の手で世界一のあやとり」「鼻から激辛ラーメン」
「たくさんの鳥を体にくくりつけて太平洋横断」
「犬に引っ張ってもらってローラースケートで世界一周」
相変わらずのび太の発想力は素晴らしいです。
将来、バラエティー番組の企画の仕事なんかをしたら、案外活躍できるかもしれません。
・久しぶりの小池さん登場!相変わらず美味しそうにラーメンを食べてました。
・田中くん、中野くん、野口くん、野比くんの順に点呼され、
のび太はギリギリ教室に駆け込んで返事をしたので遅刻になりませんでしたが、
その直後に来たジャイアンとスネ夫は遅刻になってしまいました。
五十音順だと、まだ「骨川くん」は呼ばれていないはずなんだけどなあ…
・のび太「残念でしたー レロレロレロレロ」 ドラえもん「次元が違うんだよ」
これだけ煽られたらジャイアンやスネ夫じゃなくても怒りますわ…
・のび太のママが道路光線の向きを変えて、
ドラえもんとのび太がものすごい速さで振り回されてしまうシーン、
速度を概算してみたら秒速1000mになりました。気絶します。
・のび太が「1日3時間、1時間に5km歩き、毎晩15km進む」という計算をこなしていて驚き。
その直後にドラえもんが類まれなる暗算能力を発揮していて、これまた度肝を抜かれました。
何食わぬ顔で「38万kmを歩くには2万5千333日、約70年!」と言ってのけるドラえもん。
高速演算処理装置をフル活用しているのでしょうか。
急にドラえもんのロボットらしい部分を感じてしまいました。
(そういえば『新・のび太の大魔境』でもドラえもんの暗算能力が発揮されていました)
・ジャイアンとスネ夫が昼間のことをすっかり忘れて、
「のび太、がんばれよ!」と応援していたのがシュールでした。
・夜空に道路光線が伸びるシーンで鳥肌が立ちました。音楽と作画の相乗効果で、
「ん?光の速度はもっと速いだろ…」なんていう野暮なツッコミも忘れてしまうほどでした。
・飛行機よりも高いところから落下したのに大丈夫!
────────────────────────────────────
田中