私は経営判断をするときの判断基準を「人間として何が正しいか」においています。


社長という立場にいると、社員から相談されることは瞬間的な判断ができないことが殆どです。

もちろん、判断に迷うことがない内容ですと相談に来ないので当然でありますが。

それ以外でも営業戦略やファイナンス、人事、事業売却にいたるまで難しい経営判断が多くあります。


そのような時はまず、熟慮して答えを出し、数日寝かしてからもう一度考えてみて、違和感を感じなければ決定します。

それでもスカッとしないときやトラブルがからむときは、「人間として何が正しいか」を判断基準として答えを出します。


以前に子会社運営の方向について難しい判断を迫られることがことがあり、最終的にMBOによる売却を選択しました。

その過程において当社にとってそれ以上の経済合理性の高い選択肢がありましたが、上述の判断基準にのっとり、あえて経済合理性を選択しませんでした。


十年後に振り返ったとき、きっと正しい判断だったと思える、と信じています。