漫画「はだしのゲン」の閲覧規制で思うこと | 藤村正宏のエクスマブログ

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子供の頃に親に殴られたことのないと、殴られた痛みがわからないから、他人の痛みがわからない大人になってしまうかもしれません。
他人をいじめたり、傷つけても平気な人間になる可能性があるんじゃないかな。
あるいは、ナイフを使うと危ないから、使わせないでいると、ナイフで切ると危ないということがわからない。


子供が悪いことをしたら、親は殴るのは当たり前です。
ナイフを使って指を切ったら血が出て痛いってことを体験して、ナイフの力を知ることも事実です。
何でもそうですが、遠ざけたり、ふたをしてしまうと、いびつな社会になってしまうような気がするのです。


松江市の教育委員会が漫画「はだしのゲン」を小中学校で閲覧規制をした問題を聞いたときに思ったことです。
原爆で人間が溶けてしまう表現がトラウマを生むとか、暴力シーンが良くないとか、言いがかりのような理由で読むのを規制する。
いつから日本と言う国は、ファシズムみたいなことをする国になったのでしょう。


◆コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ◆-はだしのゲン


「はだしのゲン」は素晴らしい作品だと思います。
今まで何十年も読み継がれ、何万人もの小中学生が読んでいるはずです。
その中でトラウマを抱えてしまった子供は何人いるのでしょう?
あるいはトラウマを抱えて、殺人などの犯罪などを起こした子供がいるのでしょうか?


ボクも子供のころ、読みました。
それで、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さに触れた。
まったくトラウマにはならなかったし、逆にそういうことをしてはいけないと、子供心に思った。
どうして人間は戦争をするのだろうと、純粋に疑問をもった。
まったく松江市の教育委員会は教育のリテラシーが欠如していると言わざるを得ないです。
こういう大人がいるから、戦争がなくならないのでしょう。
どうしようもない知性の人間が揃っているとしか思えません。
ま、その後、当然ながら、この閲覧規制は撤回されましたけどね。


さらに、恐ろしいことは、こういう閲覧規制というのは表現規制につながるということ。
こんなことを許していたら、本当にファシズムになってしまいます。
いずれ、規制が当たり前になって、さまざまな本や映画が閲覧規制対象になったりする。


本当に世の中おかしな風潮になっているような気がするのは、ボクだけでしょうか・・・