前の記事で
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-11507458007.html
で、「お客さまのエネルギーを使わせない、という考え方が有効」と書きました。
選ぶという行為もエネルギーを使います。
だから、選んであげるというサービスもあります。
たくさん似たような商品があると、選ぶのがたいへんという感情になってしまう。
面倒くさいんですね、選ぶことも。
だから、あらかじめ選んであげるわけです。
「新社会人、これだけ揃えたら大丈夫!フレッシャーズ5点セット!」
スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、靴という組み合わせ商品を作るわけです。
「マーケティングの入門には、テキストが5冊とCD3枚DVD1枚の、マーケティング入門完全指南書。これだけで、マーケティングの基本は大丈夫です。他は必要ありません」
「サックスをはじめたいあなた。この入門キットで1か月後にはあなたもサックスが演奏できるようになります」
楽器とメンテナンスセット、教則本と楽譜、教則DVDがついている。
- キュレーションの時代
- 佐々木 俊尚
クルマなんかボディの色と内装の色との組み合わせで、何百種類にも選択肢が増える車種。
カタログを見ていると迷ってしまうから、結局ほとんどの消費者は決められないんです。
ボディのカラーを決めたら、内装はお任せ。そういう状況。
選択肢が増えると、一見よさそうに思えますが、選択肢が増えすぎて逆に売れなくなっている場合があるってことです。
消費者は選ぶのが面倒だと思っている。
だからあまり多くから選ばせると、嫌になってしまって、結局買わないという行為になることがあるんです。
セレクトショップが人気なのも、この心理です。
デザインテイストが統一されている。
ライフスタイルが一貫している。
ショップオーナーの好みやセンス。
そういうコンセプトで商品が揃えられている、「セレクト(選んである)ショップ」は根強い人気があります。
あらかじめ選んであるから、間違いがないし、面倒じゃない。
今の流行で言うと「キュレーション」ってことです。