■電子書籍はブームではなく、インフラになる
まさか、これを読んでいるあなたは、電子書籍が一過性のブームだなんて、思っていませんよね。
電子書籍が出版の世界、本の世界を変えることは火を見るより明らかです。
それによって、滅亡する出版社、閉店する書店、廃業する印刷会社が、たくさん出てきます。
これは、あなたが「電子書籍より紙の本のほうがいい」といくら叫んだって、「電子書籍なんて出版文化を壊す」っていくら言ったって、しょうがないことです。
どんなに避けても、どんなに嫌がっても、それはもう、決まっていることだからです。
そういう環境になっていく。
音楽業界で起きたことを思い出してください。
音楽CDの売上が10年で半分以下になています。
ソーシャルメディアの世界で起きたことを思い出してください。
ソーシャルメディアを使わないと、ビジネスに遅れをとる事態になっています。
それは音楽のダウンロードより、CDのほうが好きだ。
ソーシャルメディアなんかより、リアルな体験が好きだ。
そんなこといくら言ったって、環境がそうなっているのだから、その流れに逆らうことはできないということ。
(ちなみにボクもCDのほうがいいと思うし、リアルの体験に勝るものはないと思っていますけど)
先日もあるセミナーの懇親会で、こんなことを言われました。
「日本人はそもそも紙が好きだから。スマホやタブレットで本を読む人なんてほとんどいないんじゃないですか。東京にしょっちゅう行きますけど、電子書籍読んでいる人って
ほとんどみません」
たしかにそうかもしれません。今は。
でも、だから電子書籍が普及しないなんてことはない。
たしかに紙の本がなくなることはないでしょう。
音楽の世界でCDがなくならないのと同じように。
「電子書籍は普及するわけないだろ。どうせ一過性だよ。ブームで終わる」
「これまでだって電子書籍元年とかいわれていた。すべて失敗。日本で上手くいくはずがない」
そんなこと言っている人もけっこう多い。
希望的観測で言っているとしか思えません。
Facebookはどうなりました?
Twitterはどうなりました?
ブログはどうなりました?
「Facebookぅ~? 日本人は実名登録なんて、普及しないだろう」
「Twitterぁ~? ただのブームだろ」
「ブログぅ~? 日記を誰が読むんだよ」
登場した時に、そう言われていましたよね。
今どうなりました?
現在、Facebookも、Twitterも、ブログも、その存在が当たり前になっています。
「インフラ」になっている、と言ってもいい。
電子書籍は便利です。
ボクも半年ほど前から、富士通のタブレット(NTTドコモ)で買って読んでいますけど、便利。
(このタブレットは防水ですからお風呂でも海でも見れる)
家にいながらにして、買ったらすぐに読める。
データだからかさばらない。
そして紙の本より安い。
まだまだ本の数が少ないからいまいちですが、これが本の種類が増えたら、すごい便利。
そして、確実に電子書籍の本の数は増えていく。
早くインフラになればいいなと思う毎日です。
読書をする人も増えるだろうし、新しい出版社や新しい、能力のある著者が出てくるだろうし、本当に楽しみです。
電子書籍を目の敵にするのではなく、仲良くしたほうが、いいと思うよ。