『プラダを着た悪魔』 私は仕事が大好き・・・ | 藤村正宏のエクスマブログ

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■『プラダを着た悪魔』 私は仕事が大好き・・・



【初出】
パナソニック システムソリューションズ ジャパン 株式会社
ソリューションPRESS 2011年4月号


金曜日の夜です。
いかがお過ごしですか?


映画の紹介をしようと思います。
この映画、先日塾生さんがプレゼンの塾で紹介していた映画。
なんか、また観たくなった。

『プラダを着た悪魔』


【監督】デヴィッド・フランケル
【出演】メリル・ストリープ
    アン・ハサウェイ
    エミリー・ブラント


◆コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ◆-プラダを着た悪魔


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【あらすじ】


大学を卒業し、ジャーナリストを目指すためにオハイオ州の田舎からニューヨークへとやってきたアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)は、ひょんなことからラッキーにも、何百万の女性の憧れる仕事に就くことになる。
世界的に有名なファッション雑誌「ランウェイ」の編集部。
仕事はその編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)の第2アシスタント。
ミランダは世界のファッション界に絶大な影響力を誇っている女性。


ところがこの編集長ミランダは、悪魔のような上司だった。
自分の身の回りの世話をアシスタントに押し付ける。
台風で飛行機が飛ばなくなっても、なんとかするように、指示を出したり、自分の双子の子どもに、出版前の「ハリーポッター」の本を用意するように命令したり、わがままで、自己チューで、横暴を発揮する最悪の上司。
今までに何人もがこの仕事を辞めていた。

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ファッションには何の興味がなかったアンディ(アンドレア)、本当は新聞社で記事を書きたいというのが夢。
ミランダの元で1年間働いたら、どの新聞社にでも就職できるということを信じて、悪魔のような要求に耐えて、遂行していく。


社会に出たばかりの若い女性が、実社会の厳しく理不尽な環境で、成長していく物語。
登場する女性たちがみんなおしゃれで格好いい。
華やかなファッション業界の裏側や、人間関係、登場人物のライフスタイルなど、観ていて興味が尽きません。


そんな派手な世界に飛び込んでしまった主人公はファッションのセンスもなく、興味もないダサい女の子。
今まで彼女がいた世界とのギャップが大きく、最初はかなり戸惑います。
でも、だんだんおしゃれできれいな女性になっていく過程は、見ているほうもわくわくしてきます。


しかし残念なことに主人公アンディ役のアン・ハサウェイがあまりにも美人なので、そのダサさが最初伝わりにくい。
だって、可愛いんですもん、どんな服着ても。
それでも、服を選んでもらって、靴をはきかえ、ヘアーメイクをしてもらったときの変身は、とっても素敵です。


全体的にテンポ良く物語が進みます。
映像も華やかできれい。
ファッションやインテリア、アートに興味のある方は映像を観ているだけでも楽しいはずです。
この映画が日本も含め、全世界で女性に人気があったのは納得します。
働いている女性が見たら、元気が出て前向きになれる映画でしょう。


そして、この映画でビジネスの本質のようなセリフが出てきます。
こんなセリフです。


「私は仕事が大好き。仕事が大好き。仕事が大好き…」


この映画には編集長のミランダ(メリル・ストリープ)と主人公のアンディ(アン・ハサウェイ)のほかに、重要な登場人物がいます。


それは、アンディの同僚であり先輩である、第1アシスタントのエミリー・チャールトン。
彼女がいなかったら、この物語は薄っぺらなものとなったでしょう。
これを演じているのは『ヤングエリザベス 世紀の恋』の主演女優エミリー・ブラント。


彼女はミランダの第1アシスタント。


おしゃれが大好きで、ダイエットしていて、向上心があって、努力家で、どこにでもいそうな普通の女の子。
ミランダのお供として、パリコレクションに行くのが夢。
朝早くから夜遅くまで、ミランダのめちゃくちゃな指示をこなし、ミランダのために尽し、必死にこの世界で這い上がろうとしています。


アンディにはちょっと意地悪で、素直じゃない女の子ですが、仕事はきっちりと教えてくれている。
その彼女が、ひどい風邪をひいているのに帰れなく残業しているときに、自分の机で自分に言い聞かせる言葉です。


「私は仕事が大好き。仕事が大好き。仕事が大好き…」


このエミリーにボクは何故か共感してしまうのです。
確かに、主人公のアンディは、文才もあり美人で、能力が高い。
でも多くの女性はそんなに文才もないし、とびっきりの美人じゃないし、能力も普通です。
多くの女性はアンディではなく、エミリーなのです。


そして、能力が高いとか、文章力があるとか、気が利くとかより、仕事で一番重要なのは、その仕事が好きかどうか?
それに尽きると思うんです。


好きだったら、どんな理不尽なことでも耐えられる。
好きだったら、どんな苦労も厭わない。
好きだったら、たとえ病気で具合が悪くても残業できる。


ボクたちみたいに、特別に優れた能力があるわけでもなく、人より秀でた才能もない普通の人間が、仕事で認めてもらうためには、仕事で成功するためには、その仕事を好きになることが一番重要だということです。


あなたは自分の仕事が好きですか?


エミリーは結局、パリコレクションの直前に交通事故に遭ってしまい、入院します。
それもあって、アンディがミランダのお供でパリコレに行くことになる。
でもパリでファッション業界に嫌気がさし、彼女は会社を辞めてしまいます。


そして数日後、夢だった新聞社に記者として就職して、ハッピーエンド。
でもエミリーは相変わらず、「ランウェイ」の編集部で、ミランダ編集長の第1アシスタントとして、がんばって働いている。


アンディは長続きしなかった。
それはファッション業界が好きじゃなかったから。
エミリーは大好きな仕事だから、結局クビにもならず、第1アシスタントの座を守って忙しくしているのです。


仕事が大好きになること。
あるいはそう思うことで、あなたの仕事に「ちがい」がでてきます。


あなたは自分の仕事が好きですか?


そんな視点で、この映画『プラダを着た悪魔』を観てみてね。。
素敵な週末を!