BMWの広告で見る、ブランドの作り方 | 藤村正宏のエクスマブログ

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■BMWの広告で見る、ブランドの作り方


以前見て、感心したBMWの広告です。


見開きでBMWのフラッグシップモデル『BMW7』シリーズを横から写した写真が下にあって、たくさんの文字が並んでいます。


真ん中にとっても目立つ「But、」


このキャッチコピーが素晴らしい!
こんなコピーです。


◆コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ◆-BMW
『人生に多くのことを求める人へ、BMW』


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『人生に多くのことを求める人へ、BMW』


大人の哲学をもち、子どものような純粋さを持つ人。
主流なのに、心は反主流である人。
スーツを着こなすが、ジーンズもはきこなす人。
人生も語れるが、ジョークもうまい人。
有意義も好きだが、無意味なことも好きな人。
ワインにも詳しいが、恐竜にも詳しい人。
常識は持っているが、決して縛られない人。
ITには強いが、手紙は万年筆で書く人。
家庭を愛しているが、時には家庭を忘れられる人。
孤独も好きだが、社交も上手な人。
常に冷静だが、時に情熱的になれる人。
クラシックも聴くが、ロックも愛している人。
自信はあっても、過信はしない人。
美術館にも行くが、ジムにも行く人。
協調もできるが、反論もできる人。
夜更かしはするが、朝きちんと起きる人。
守るものが多くても、冒険できる人。
部下には優しいが、上司には厳しい人。
食べるのも好きだが、料理もできる人。
上質にこだわるが、 贅沢は好きじゃない人。
自分の誕生日は忘れても、約束の時間は守る人。

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BMW やるな~。
いいですよね~。
ウチのクルマはこういう人に乗ってもらいたい。
そう宣言している。


このコピー、すべて当てはまるような人、現実にはなかなかいません。
でも、こういう人になりたいと思っている人。
憧れている人は、かなりいる。


まさに、

「ブランドはお客さまが創る」

そういうことです。


ブランドを創出するのは、その会社ではなく、その会社を利用するお客さまなのです。
日本では、ブランドというと、知名度だと勘違いしている会社やコンサルタントがいる。
かっこいいロゴマークを作り、それを莫大な予算をかけてCMをして、露出を高めて認知度をあげたら、それでブランドができると思っているんです。


大きな間違いですよね。


コンセプトなんですよ。
メッセージや物語なんです。


それに共感したお客さまが、ブランドを創っていくのです。


一度、「理想のお客さま」は誰か?


それを明確にして、これを勝手にターゲットにしてみる。
ウチの商品はこういう人に買ってもらいたい。
そういうことを考えてみる。


そうするとメッセージやキャッチコピーに

 「切れ」

が出てくるんです。