今日は台風一過で、午後からきれいな空がひろがりました。
秋らしい午後でした。
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人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ
<司馬遼太郎 作家>
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完璧な人間なんていない。
なんでもかんでも、完全を望むことは「愚」です。
同僚にも上司にも部下にも、恋人にも友人にも、子どもや家族にも、そうです。
どんなに身近な人でも、自分と違う価値観、ちがう人間なんですから。
他人に求める完全というのは、あなたにとって完全ということですから、あなたの都合です。
他人は変えられません。
誰かを変えようなんていう「傲慢」さが、他人に伝わります。
他人を変える唯一の方法は、あなたが変わることです。
あなたが変われば、相手との関係性が変わります。
変われない人が多いのはプライドが高いから。
だいたい、嫌いな人がいるということは、あなた自身を守りたいという無意識の感情です。
危害を加えられるから、嫌な思いをするから、思うようにならないから。
それは自分を守ろうとすること。
自尊心が強いってこと。
プライドが邪魔をするんです。
プライドを捨てることです。
先日、ある会社の研修をしたときに、その担当者から言われました。
「藤村先生は偉そうにしないから、気を遣わなくていいです」
ボクは自分のことを偉い先生だとも、能力が高いとも、特別な人間だとも思っていません。
ある意味、プライドとかは、ほとんどない。
だから、たとえば、ボクには足りないスキルや能力のある若い人や、お弟子さんからも、学べるところは学びたいと思うし、どう思われてもかまわない。
それが自分のいいところだと思う。
だいたい自信のない人がプライド高いんです。
他人からどう思われるか?どうみられるか?そんなことばかり気にしていたら、本当のあなたの価値は伝わりません。
時代は変わりました。
たとえば、アップルのジョブスはいつもデニムと黒のタートルだった。
それが格好良かった。
いつも同じ格好をしているほうが、カッコいい時代になったんだな。
デザインとかの、見た目の時代はもう終わったのです。
デザインや見た目ではなく、生き方のカッコ良さが大事なんだと思う。
若い人からエラそうなオヤジだなって思われるより、カッコいいオヤジだなって思われる。
そんな生き方をしたいですよね。
まだまだできないけどね。ボクも・・・
雨上がりに考えていたのは、概ねそんなことでした。