スコット・フィッツジェラルド:著
『グレート・ギャツビー』
村上春樹:訳
<中央公論新社>
エクスペリエンス・マーケティング実践塾では、参加者の方はすべてニックネームで呼びます。
それぞれの人が、自己申告でニックネームをつけてもらいます。
もちろんボクもニックネームで呼ばれます。
ボクのニックネームは「スコット」。
どうしてそういうニックネームにしたかというと、今回紹介する小説『グレート・ギャツビー』の作者、スコット・フィッツジェラルドが好きだから。
フィッツジェラルドは1920年代に活躍したアメリカの作家。
ヘミングウェイやフォークナー、T・Sエリオット、レイモンド・チャンドラーら同時代の作家とともに『ロスト・ジェネレーション(失われた世代)』と言われた。
ロバート・レッドフォードが主演した映画『華麗なるギャツビー』は、この小説をけっこう忠実に映画化している。
若い頃にこの小説を読んだとき(それは村上春樹さんの訳ではなかったが)に、わけもなく、宿命的に惹かれていく自分に驚いた。
この美しくもせつない物語は、ボクを夢中にさせた。
理由はよくわからなかったけど、きっとボクにそういう要素があったのだと思う。
失われていくものの美しさや、はかない美しさ。
美しいものでも、どこか退廃的な美しさに惹かれる嗜好性。
1920年代という時代が好きなのも、きっとそういうことなんだと思う。
フィッツジェラルドは、素晴らしい短編小説もたくさん書いているから、この長編を読む前に、短編を読むのもいいかも。
『バビロン再訪』
『雨の朝、パリに死す』
『氷の宮殿』
などが有名。
週末に退廃的な美に触れてみるのも、いいかも。
今日も応援クリック
お願いします
↓ ↓ ↓