川端康成「雪国」ビジネス書ばかり読むのはやめよう | 藤村正宏のエクスマブログ

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ボクのブログは、ビジネスブログなのに、
紹介している本に
ビジネス書が少ないなって
思っている人いますよね。

それには理由があります。


それは

ビジネスで成功したかったら
ビジネス書ばかり読んでいては
成功は難しいということ。
成功したかったら
小説やエッセイなど

ビジネス以外の本を読むことが必要だっていうこと。


もちろんビジネス書は役立ちます。
ボクも20冊以上書いていますから。
でもビジネス書だけでは不十分です。


今の時代は、「成長社会」だった20世紀とはちがって成熟した社会です。
モノが売れない時代です。

もう「成長社会」ではなく「成熟社会」。

カンタンに説明すると
たとえば、マーケティング。


20世紀には、マス・マーケティングが効果がありました。
でも、今はもうマス・マーケティングは(あまり)効果はありません。

消費者調査をしたり、グループインタビューをして
データで「商品開発」しても
売れない時代です。

だって成熟化社会の消費者は
「理性」で行動しないからです。

「心」で行動する。

モノの豊かさよりも心の豊かさを求めているのです。


だから優秀な経営者やビジネスマンは
人の心を熟知しなければなりません。
だって、ビジネスっていうのは「人」を相手にしているのですから

人の心を知るにはビジネス書よりも
小説のほうがいいのです。

単純な話です。

今までのビジネスをやっていく延長線では、文化的な要素は必要のなかった。
でもこれからは、一見「遊び」のように見えるコトが、イノベーションへには必要になってくるのです。

だから、ビジネスで成功したかったらビジネス書ばかり読んでいてはダメだってこと。
今日からあなたも小説を読みましょう。


というわけで今日紹介する小説は
この時期にはぴったりの名作。

読みやすいし、物語としても面白い。



『雪国』 川端康成:著 <新潮文庫>


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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。


あまりにも有名な冒頭の文章。
知っている人も多いと思います。

でも読んだことのある人はけっこう少ない。

冬が本格的になっていく
今の時期に読むのがおすすめです。


雪深い温泉町で、駒子という芸者との不倫の話ですが・・・深い・・・

男と女ってなんだろう?
人間のしあわせってなんだろう?

短い小説ですが、川端文学の美しさの極致ともいえる

間違いなく歴史に残る名作です。


ぜひこの冬に読んでみてください。