ターゲットとマーケットは違う② ある下着メーカーの例 | 藤村正宏のエクスマブログ

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お客さまを選ばなければいけない。
ターゲットとマーケットは違うんです。

ターゲットを狭く設定することが売れるコツです。

ターゲット・プロファイリングといって、あなたのお店、商品、会社のターゲットを個人にまで絞ってみること。
これは、すごく重要です。

ターゲットとマーケットは違うということ。
どういうお客さまに何を提供するのか、それを明確にしたほうがいいのです。


理想のお客さまを勝手に想定してみるといいと思います。
具体的に誰に売りたいのか?

「彼女だったら買うだろうか?」と考えるわけです。

「ヴィクトリアズ・シークレット」

という下着屋さんの話を以前書きました



◆コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ◆-ヴィクトリアズ・シークレット
おしゃれなデザインで着け心地もいい
下着の革命だった


1970年代後半まで、アメリカの女性下着は、あまり可愛くないものばかりでした。

着け心地はいいけれど、デザインがまったく可愛くない。

だから、アメリカの女性たちは月曜日から金曜日までは、着け心地はいいけれど、
全くおしゃれでない、
ロシア軍の官給品みたいなブラジャーを着けていました。

そして、週末になると、エレガントで、可愛い下着をつけ心地が悪いのを我慢して着けていた。


ところが、ヴィクトリアズ・シークレットはすごくつけ心地がよくて、なおかつ、おしゃれな下着を開発しました。

これは、アメリカの女性たちにとっては、下着の革命でした。

そして、このヴィクトリアズ・シークレットは商品開発も、店舗開発も、コマーシャルもすべて女優のシビル・シェパードをターゲットにしていたのです。

彼女一人がターゲット。

「彼女はこの店を気に入るかな?」と考えて店づくりをします。

店をつくるときに、雰囲気づくりのために額を飾ったりしますよね?「彼女はこの絵を気に入るだろうか?」と考える。

店内に流すBGMについても 「彼女は、このBGMは好きかな?」と考えて選ぶ。


シビル・シェパードというのは70年代を代表する女優さんです。

知性があって、大人で、なおかつ、美しい。
ヴィクトリアズ・シークレットの理想の客像なんですね。

こういう女性につけてほしい、とヴィクトリアズ・シークレットは考えているわけです。


「彼女だったら買うだろうか?」と考える。

「20代、女性がターゲット」とか「30代のファミリーがターゲット」とか「団塊の世代がターゲット」とか年齢別ターゲットだけでは、もう効果がないのです。


【今回のPOINT】

 年齢別ターゲットを見直してみよう