為替ディーラーが抱えているポジション(持ち高)のことを
在庫と呼ぶっす。
カスタマー・ディーラーは、
顧客からの注文(顧客の意思)に従って、
売買を実行するため、
カスタマー・ディーラー(及びインターバンク・ディーラー)の在庫は、
顧客の取引需要によって変動するっす。
つまり、顧客がカスタマー・ディーラーから買うと、
カスタマー・ディーラー(及びインターバンク・ディーラー)の
在庫が減り、
顧客がカスタマー・ディーラーへ売ると、
カスタマー・ディーラー(及びインターバンク・ディーラー)の
在庫が増えていくことになるっす。
カスタマー・ディーラーは手数料、
インターバンク・ディーラーは、
スプレッド(売買価格の差)によって、
利益を出していますが、
顧客との取引が、売り買いのいづれかに偏ってしまうと、
利益以上の為替差損が発生するため、
インターバンク・ディーラーは、在庫管理によって、
為替変動リスクをコントロールする必要があるっす。
カスタマー・ディーラー(及びインターバンク・ディーラー)の在庫が、
在庫管理の目標値(目標在庫と呼ぶ)に近い場合、
在庫はバランスが取れている状態(イン・バランス)で、
為替変動リスクが低くなり、
目標値とかけ離れている場合は、
在庫のバランスが取れていない状態
(アウト・オブ・バランス)で、
為替変動リスクが高くなるっす。
(*´Д`)=зリスクハ キライデス
インターバンク・ディーラーは、
リスクをコントロールする義務があるので、
カスタマー・ディーラーを通して、
顧客の売買の意思決定に影響を与えたり、
銀行間取引において、
他のインターバンク・ディーラーの
売買の意思決定に影響を与えることで、
在庫を管理するっす。
具体的には、在庫を減らしたい場合は、
ビッド(ディーラー側の買い)価格と
アスク(ディーラー側の売り)価格の両方を引き下げることで、
購買意欲をあおり、顧客や他の金融機関に在庫を売ったり、
ビッドのサイズを小さくし、
アスクのサイズを大きくすることで、
ポジションのサイズをディーラーから見て
売りに傾けて、在庫を減少させるっす。
逆に在庫を増やしたい場合は、
ビッド(ディーラー側の買い)価格と
アスク(ディーラー側の売り)価格の両方を引き上げることで、
購買意欲を冷ますことで、顧客や他の金融機関の注文を減らし、
ビッドのサイズを大きくし、
アスクのサイズを小さくすることで、
ポジションのサイズをディーラーから見て
買いに傾けて、在庫を増加させるっす。
| 壁 |д・)カカクソウサ シマス
これらのインターバンク・ディーラーによる在庫管理
すなわち需給のバランスを取るという行為が、
何を意味するかというと、
(限定された金融機関一行だけではなく、)
為替市場全体の需給バランスが、
買いか売りかのいづれかにトレンドが
偏っている状態では、
インターバンク・ディーラーは、
在庫のバランスを取るために、
トレンドとは反対方向のポジションを取ろうとし、
そのような状況においては、
トレンドの追い風になるようなニュースが、
市場に流れても、あまり影響を及ぼさず、
逆に、トレンドとは逆風になるような
ニュースが市場に流れた場合、
トレンドが反転しやすくなるということっす。
例を挙げると、需給が買いに偏っている上昇トレンドで、
楽観的なニュースが流れても、
市場からあまり反応が無かったり、
逆に上昇トレンドで悲観的なニュースが流れると、
一気に下降トレンドに反転したりしやすくなる
ということっす。
(。・ε・。)メインプレイヤーハ ホカニモイルノデ カナラズシモ ソウナルトハ カギリマセン
為替市場におけるメイン・プレイヤーである
インターバンク・ディーラーや
彼らの要望を考慮して、
顧客の注文を受けるカスタマー・ディーラーは、
自分達の保有する在庫の偏りや
為替市場全体の需給バランスによって、
売買の判断をするということを覚えておけば、
チャートに振り回されることも少なくなると思うっす。
(`・ω・´)トレンドダケデナク ジュキュウバランスモ コウリョスベシ
次回は、在庫リスクについて、確認するっす。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。