『手術してからが大変ですね…』

なんの気無しに耳に入ってきた会話。

カーテン越しだから
どんな表情なのかは分からないけれど
話が進んでいくうちに
医師と
患者(奥様)、付き添い(御主人)
この3人の会話である事が
分かってきた。


奥様は舌癌の手術の為入院。
口内炎ができ歯科にかかり
口内炎の薬を貰い1ヶ月経過。
口内炎が治らないので
これはおかしいと言う事で
耳鼻咽喉科で検査をした結果
癌を発見。


癌は5cm程の大きさらしいが
舌の割合で5cmというのは
かなりの大きさ。


手術して開いてみないと
どれ程舌を切除するのか
はっきり分からない状況。


切除の範囲によっては
言葉を発せなくなるし
食事が出来なくなる。


15~6時間の手術に耐え
術後
二度と話せないかも
二度と普通の食事が摂れないかも。


癌と宣告されるだけでも
恐怖なのに
更なる恐怖とも
闘わなければならない訳で
御主人は半ば
医師に対して憤りの無い怒りを
ぶつける場面もありました。


『大丈夫よ…お父さん』
奥様が御主人を宥める会話も。




これはフィクションではない。
ドラマなら最終回で終わるけれど
この御夫婦はそうでは無い。
御夫婦には
最終回なんて無いんだから。


今まで積み重ねてきた
夫婦愛で頑張っていって欲しいと
願う。




今回入院してみて
色んな病気と闘う人達を
目の前にして
色々と考えさせられました。



これがいつ自分に降りかかってきても
不思議ではない。



普段見えない場所で
何が起こっているのか
何が行われているのか………

味わってみないと
本当の痛みなんて誰にも分からない。


ただ何かあった時
側に居てくれる人が居るという事は
何よりも心強い事だろう。

少なくとも私はそうだったな。


今更ながらですが…
『愛』って必要ですね。






P.S
さてと…
リハビリがてら
孫のお相手してきまーす。











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