ドルアーガの塔【夢の終わりに】第9話分析 | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

ドルアーガの塔【夢の終わりに】第9話分析

 物語はいよいよ終盤に入り、幻の塔にいる人間の立場や思惑が明らかになっていく。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ヘナロがついに正体を現す
 ジルが別行動を取っており、ブラッドとアイスのコントロールを得て、他のパーティーメンバーを説得しようとするヘナロ。「スパイ」という単語が、ちょっと世界観から浮いていたようにも思えるが、ケルブの店にいつもフル装備で来ていたのは、アミナの差し金だったわけだ。
 なぜヘナロが選ばれたのか?もちろん、ケルブの店に常駐しても不自然ではない大食らいを買われてだろうし、いくら食べても国家予算がバックに付いているのだから、こころおきない毎日を送っていたことだろう。で・・・昇進話はどうなんだ?と考えてみたが、その場の出まかせだった可能性高そうだね。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-メルトを庇って瀕死のクーパ
 自ら「無敵です」と言うだけあって、手を抜いているようだが全員のされてしまう。特にクーパは危ない状態にあると思う。
 血液が流れている状況を見ると、2リットル近くが失われていると想定される。10歳児の平均体重は35kg程度なので、総血液量は多くて3kg。血液の比重を1と考えても、2/3が流出していることになる。総血液の1/3が失われると出血多量死に至るとされているので、最初の前提を話半分としても、この出血量ではクーパの命は既にないはず。
 ヘナロは任務とはいえ、ジル以下のメンバーを殺すつもりがなかったのは、「殲滅」をしなかったことよりも、多分想定外の事故で重傷を負ったクーパを、カーヤに治療させるために連れて行ったことからも明らか。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-カイを取り押さえたサキュバス
 前回、グレミカからカイを解放したニーバだったが、サキュバスの力を借りてカイの能力を封じて同行させる。カイとサキュバスは、いずれも塔のシステムによって封印されていた存在で、黒ギルにとっては立場を脅かす存在だと思える。
 それが塔内に封印という形でも残されていたのは、黒ギルの中に残ったギルガメス王の部分がなした技だろう。ニーバはそれを利用して黒ギルを倒そうとしているのか?サキュバス自身の目的はいまだハッキリとはしていない。ニーバは利用されているのか?ニーバが利用しているのか?黒ギルの後姿にドルアーガが被っているイメージもあるくらいだから、サキュバスがストーリーのカギになっているのかも知れない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-カーヤの存在を知ったジル
 集合地点にカーヤが居たことを知るジル。ファティナがわざわざ突っ込みを入れるのに、さほど反応がないのは、先にニーバと再会していて、既に何らかの答えを得ているからだろうか?ファティナは妬いているのかも知れないが、ジルのカーヤへの想いはファティナに対するものと大した差がないとすら思える。カーヤと同じパーティーで戦ったこと、キスしたことから、ファティナに面倒見てもらってることを引いても、まだちょっとカーヤの方がアーメイの死を共有した分だけ上程度なのか?
 むしろニーバとの確執の方がジルにとっては大切なのではないか?
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-マイトに後押しされるウラーゴン
 マイトとの関係は、ウラーゴンにとって初めての深い人間関係なのかも知れない。ウトゥが言うように、マイトはインプリンティングの相手としてウラーゴンを選んでしまったのだろう。「ウーラン」と呼ばれて、ウラーゴンも悪い気はしてなさそうだ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-カーヤを黒ギルに連れて行くヘナロ
 ヘナロはイシュハラという名前も知っていた。これは幻の塔が現れて、カーヤがその中に消えていったという報告を受けてから、アミナ配下が情報を揃えたものだろうと予想する。
 ギル王の側近はマーフが失脚してから、アミナが強い立場となっているのだが、マーフは塔に関する情報にそれほど精通していたわけではなさそうだ。これはマーフだけが知らなかったというより、王宮の情報収集が旧スーマール派に及ばなかったのだろう。
 パズズとヘナロの関係が人選に関わったかどうかは別として、アミナは数か月で打てる手を予め打ったように見える。見た目よりはるかに優秀な執政官と言えよう。いや、見た目も申し分ないかな(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-メスラムの秘術
 ブラッドとアイスの能力によって、塔の最上部への近道が作られる。「メスラムの秘術」とカーヤが言っているが、メスラムは混沌の神々がいるところ。顕世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の言葉が使われているが、闇の鎧は混沌の神アンシャーが作り出したもので、黒ギルが混沌の神としての力を既に持っていることを示唆している。もちろんそれはドルアーガということなのだが・・・。
 面白いのは、ヘナロがちゃんとクーパの荷物を運ばせていること。それゆえ今メルトは、ただのおっさんになっているのだから、メルトがクーパに拘っているのは、大切なゴルフバッグの行方も加算されているのだろう。多分ヘナロには、メルトを無力化する意図はない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-反乱軍を決起させるエタナ
 着痩せするタイプだったというか、鎧の中身充填率の高さを思い知った入浴シーンを終えて、エタナ率いる反乱軍が決起する。アミナとシエラの会話から、エタナは何らかの工作によって、不十分な状態での決起をアミナにさせられたのだろう。頭のいい娘ということから、反乱軍にアジテーターを入れて暴発させたのではなく、わざと隙を作ってそこに乗じさせたのか。どちらにしろ、エタナに叶う相手ではない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ご所望とあれば、顔を赤らめるヘナロ
 黒ギルに最初に謁見したのはヘナロだった。黒ギルを演じている関さんはキレ芸に定評があるんだけど、こんなシーンでも圧倒的な存在感があって、黒ギルの強さが感じられる。
 カーヤがどこにあのナイフを隠し持っていたのか?とか、あんなナイフで甲冑に挑んでも無駄だろう!とか、突っ込みどころ満載の部分が、老ギルの奥の手だったとすると、そもそも勝ち目がなかったんだろうと感じる。黒ギルはカーヤの小指をへし折るのだが、今回はクーパの流血と指を折った音が残酷なのではないか?という意見があった。でも作品の流れから行くと、必要な演出だと思う。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-アミナを手に掛けるギルガメス王
 イシュハラの失敗を知った老ギルは、アミナを切ることで黒ギルとシンクロしてしまう。アミナという人物は、自分の信念に従ってウルクのことを考えていたのだろう。強い王を得るために自らの命を掛ける姿勢は、執政官として以上に大物だった印象を強く与えている。だが、副官のシエラではここまでの働きはできないだろうし、ウルク軍は最大の求心力を失ったとも言える。
 ケルブがメスキアに戻ってきたシーンがあるが、兵への影響力を考えると、今後のケルブの動き次第では500対2300でも何とかなる可能性がある。1期の7話以降、どんどん格好よくなっていくケルブだけど、美味しいところを持って行きそうな予感がするね。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-メルトの怒りが爆発
 クーパを失ったメルトがウラーゴンに当たる。もともとメルトはクーパを幻の塔へ連れてくるつもりがなかったものを、ウラーゴンに強制された経緯がある。ウラーゴンは全ての兵を失ってなお、アミナのためとかウルクの栄光とか言ってるのだから、メルトが怒りをぶつけるのも当然。
 むしろ、この攻撃に対し、マイトが反撃してこないでウラーゴンを庇うのがおもしろい。ウラーゴンとマイトとの関係が、この後のストーリーにどう関わってくるのかは楽しみだ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-カーヤを慰めるクーパ
 クーパとのやりとりの中で、カーヤはジルを利用していたことをバラす。それを聞いていたクーパは、自分たちを捨てて行ったカーヤを許してあげたのだろう。巧妙なやりとりでカーヤの心配を取り除く。
 「笑顔は腹黒く見えますので」というセリフは、すごくいいセリフなのだが、実は台本では「見えるので」になっている。これは演じている茅原さんが、クーパの言い回しを考えて本番で変更したものだ。GJ!にしても、お通じとか水虫とかの部分は、スタジオでも大笑いだったよ。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-劣勢を極める反乱軍
 エタナと共に戦う美肌パーティー。劣勢の中でアーラが敵の矢を受ける。それに反応して術を放つオロなのだが、何でもっと頑張らないのか?と思うくらい吹雪の魔法が強力だ。オロの呪文には何らかの使用制限があるのだろうか?ファティナの火炎に比べると殺傷力は低そうだが、もっと活躍させてもいいと思う。可愛いしね(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-グレミカも合流した
 もろもろの状況を判断して、ジルたちと合流するグレミカ。これによって黒ギルを狙うのがニーバPTとジルPT、黒ギルを守るのはヘナロPTという形に凝縮されてきた。ただし、ニーバPTはサキュバスの目的が明らかになっていないので、単に黒ギルを倒す以外の動きがあるのかも知れない。また、グレミカはスーマール復興のために黒ギルを倒す以上に、ニーバに借りを返したいだろう。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ここで「ドルアーガ参人衆」が登場
 闇の鎧の話の中で、四騎士の出自について説明がなされる。この画像は、1期の表1話に出てきた「ドルアーガ参人衆」そのものだけど、この話の中でこの絵は2期から見ている人にはギャグと捉えてもらえなかったかも知れない。ここに来て参人衆だったので、遠藤は面白かったのだが、原作ゲームを知らない人が見たら、どう思うのかはちょっと疑問。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-もはや幻など要らない
 黒ギルとの同化が進み、もはや幻は要らないと言う老ギル。ちょっと若返っているように見えるのも、同化の影響だろうか?こうなると、不死の呪いがどうなったのかが気になる。
 黒ギルが存在する限り老ギルが不死だったのだが、同化すると不死ではなくなるのだろうか?それとも、黒ギルと老ギルを同時に刺すことができれば倒せるのだろうか?どちらにしろ黒ギルにドルアーガの姿が被っている今、ラスボスが黒ギルなのか?それとも真ドルアーガなのか?興味は尽きない。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-イシターの一言「残念」
 また、女神イシターの存在もカーヤの伝言「残念だ」から確認される。遠藤原作ではギルとカイは神に叙せられることになるのだが、ギルが分化して黒ギルがドルアーガとなったことをイシターは残念だと言っているのだろう。逆にイシターはギルを見捨てたことになるので、最後の結末は人間同士で付ける必要があるのかな。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-カイとサキュバスを従えたニーバ
 サキュバスとカイの両方を手に入れたニーバは、黒ギル=ドルアーガであれば、それと対抗する力を得たことになる。最もカイがニーバの思惑に従うとは思えないので、戒めを解かれたらカイvsサキュバスの場外戦があるかも知れない。
 グレミカから解放されて以来、カイはちびカイから少女カイとなっているが、このままの姿で最後まで行くのか?もうちびカイは出ないのか?それとも、黒ギルが老化していくと共にカイも老化していくのか?などなど、最後はギルとカイにも幸せになってほしい遠藤としては、カイの最終形も気になる。
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-マイトを褒めるウラーゴン
 ヘナロが利用した「メスラムの秘術」と同じく、マイトはナーガル由来の呪文を使って扉を作り出す。生まれたばかりの雛にしてはスゴいことができるな!と思ったのは遠藤だけ?それにしてもウラーゴンは「ウーラン」と呼ばれることをどう思っているのか?
 何となくウラーゴンを守ってマイトが死にそうな気もするし、マイトを守ってウラーゴンが死に、マイトが大暴走して砂ネズミ以外の全世界を破壊するかも知れないし・・・。死者の館がギルの幻だとしたら、クムの前にウラーゴンが現れることもないだろうから、ウラーゴンには生き延びてほしかったりする。最初は鬱陶しい小物だったんだけどね(笑)
ゲームの神様・遠藤雅伸公式blog-ケルブ大活躍の予感
 ケルブは絶対にマーガン肉の仕入れのために地方を回っていたのではないと思う。もしエタナに何かあったら、絶対に許さないぞ!と製作スタッフのおっさんたちは思っているのだった。まぁ上の画像見ると大活躍しそうですけど(笑)
 クーパの笑顔が可愛いのはどんなシーンなのかも楽しみですね!